音は響くもので、臭いは静かですが拡がっていくものです。静かな状況で変な臭いを発生させても異変と感じられた場合、騒がしいことになってしまうかもしれません。冬の間によく使うガスの暖房器具でつかう都市ガスは、もともと無臭のガスに臭いを足して、ガス漏れに気付きやすいようにしています。仕事しながら無断で、音のないおならをしても結構気づかれてしまいますもんね…

やわらかい手触りのシボありの革素材に名入れの文字アルファベットを使って、型押し・箔押し・焼印の仕上がり具合を確かめていきます。3つの加工で使う文字アルファベットは同じものを使います。温度設定を変えて3つの加工をしていきます。※箔押しの時には、熱転写タイプの箔のフィルムを使っています

型押し(120度)・箔押し(110度)・焼印(230度から300度)
革の種類によっては、かなり高温にした場合でも焼き目が入らない革もあります。革・合皮へのロゴ入れを自分でされる場合には、素材にあわせた加工がしやすい表現(型押し・箔押し・焼印など)を選ぶことが大事です。

手打ちの打刻加工でも試し押し。非加熱でのロゴ入れ加工の打刻は、ハンマーなどで打ち棒を叩き、圧力をかけて革に型を押します。ホットスタンプとの大きな違いは、熱と音。
ホットスタンプでの加工の良いところは、温度を細かく設定しながらの加工ができることです。この革の場合には、非加熱の打刻加工でも、ちゃんと文字がはいっています。革の種類でも、合皮などの素材では非加熱での打刻では型がはいりません。※合皮素材の表面は樹脂(ゴムのような)のため、弾力性があり型がのこりません。
音については、打刻加工はハンマーで打ち付ける時の衝撃音がデカい。日中に仕事場・作業場であれば特に気にならないとは思いますが、集合住宅や遅い時間などには、加工の際の音にも気を配らなければいけません。夜中にすごい音出すと、近所迷惑になってしまいますね。こんなご時世なので、通報されてしまうこともあったりするかもしれません。
名入れ・ロゴ入れ加工のお問い合わせでも、よく聞かれることがある騒音問題も事前に確認しておいた方がよいポイントのひとつです。ちなみに、ホットスタンプでの加工の際に出る音はそれほど大きくはありません。昨日のご来店いただいたお客様は、下の階の住人に音が漏れないかの確認も兼ねてお越しいただきました。実際に触って加工していただき加工の際の音も確認済みです。
音の問題以外には、臭い?名入れ・ロゴ入れ加工をする時に使う道具や加工する素材によっては、臭いが出るモノもあります。
型押しや箔押し加工の温度帯(120度ぐらいまで)だと、どんな素材でもあまり臭いは出ないです。高温で焼き目をいれる焼印加工の場合、焦げた臭いは発生いたします。革や木などであれば、想定の範囲内ぐらいの臭いです。合皮素材や、プラスチック系素材に焼印すると、目にツンとくる嫌な臭いが発生してしまいます。
作業する場所、時間帯を想定してロゴ入れの道具選びも重要ですね!