革の素材へのロゴ入れ加工をする場合の商品選びについて簡単にご紹介させていただきます。加工する素材によって、できるロゴ入れの仕上がりも決まります。
革の素材について
革素材といえば、大きく分類すると本革か合皮(本革ではない人工的につくられている素材)になります。合皮と呼ばれるフェイクレザー・PUレザー・PVCレザーなど原料や作る工程の違いで、いろいろな種類があります。ここでは、本革ではない素材を合皮とします。
商品選びのご参考にしていただけましたら幸いです!!
本革にできる加工の種類
※加工の種類別におすすめの加工道具と使いやすさを記号(◎〇△×)で表しています。◎とても使いやすい〇使いやすい△条件つき×使えない
※加工道具について(打刻セット・直火式セット・電気式セット・ホットスタンプセット)コストの低い順番
本革へのロゴ入れ加工の場合、型押し・焼印・箔押しの3つの表現加工が可能です。本革の種類もたくさんあり、なめし方や動物の種類などで区別されています。
焼 印 ・×打刻・△直火式・〇電気式・◎ホットスタンプ
革素材への焼印では、革の種類により焼き目が入る温度に多少の違いはありますが、160度から230度の温度帯での加工をすることで焼き目をつけることができます。
×打刻は非加熱のため、焼き目がはいりません△直火式セットは、温度加減がむずかしいため。〇電気式セットは、温度調整がある程度必要ですが押し加減などの工夫でカバーできます。
型押し ・〇打刻・△直火式・△電気式・◎ホットスタンプ
本革の型押し加工では、打刻セットが〇です。直火式セット・電気式セットは温度調整に難があるため△にしています。温度調整が可能なホットスタンプでの型押しが安定します◎
箔押し ・×打刻・×直火式・×電気式・◎ホットスタンプ
箔押しの加工では、箔に定められている設定温度と均一に圧力をかける、これらの2つのポイントが必要となります。ホットスタンプ(箔押し機)での加工が◎
合皮にできる加工の種類
焼 印⇒・×打刻・×直火式・×電気式・×ホットスタンプ
箔押し⇒・×打刻・×直火式・×電気式・◎ホットスタンプ
合成皮革や人工皮革は、本革などに比べ、価格が安い事や、軽さ、お手入れのしやすさなどにメリットがある素材です。
2つの違いは、基材になる特殊不織布を用いているか、いないかで区別されており特殊不織布を用いているものを、人工皮革と呼ぶそうです。基材の上に、塩化ビニル樹脂・ポリウレタンなどの合成樹脂を塗布し、いろいろな風合いを再現できます。
焼 印 ・×打刻・×直火式・×電気式・×ホットスタンプ
合皮素材へのロゴ入れ加工では、温度設定をすることが必要なポイントとなります。合成樹脂(ゴムのようなもの)で、革のような見ために人工的につくられていますので、高温の加工をしてしまうと溶けてしまいます。本革でない場合に焼印加工はできません!
型押し ・×打刻・×直火式・△電気式・◎ホットスタンプ
×打刻 ゴムのような素材に対して非加熱の打刻加工をした場合には、反発力があるため型が入りません。温度調整ができるホットスタンプのみ◎で評価しています。△の電気式セットは、合皮への型押し加工をする場合には、パワーコントローラーなど大まかに温度を調整できる機材をとりつけることで、型押しは可能です。
箔押し ・×打刻・×直火式・×電気式・◎ホットスタンプ
箔押し加工は、本革への加工と同じ理由で、温度調整が必要なためホットスタンプのみ◎としています。
革製品へのロゴ入れにおすすめの焼印は?
本革と合皮素材にわけて加工道具、セット商品のご説明をさせていただきました。次に、ロゴの焼印・刻印の選び方についてです!焼印本舗では、金属の種類、サイズ別の定額にてオリジナルの焼印・刻印をオーダーいただけます。
本革、合皮素材いずれの場合でも、おすすめの金属は、焼印(真鍮製)となります。その理由は、印面部分(デザイン)の彫りの高さがあるというのが最大のおすすめポイント。革や合皮でやわらかい素材の場合、印面を押し込んだ際に彫りが浅いと土台の部分があたってしまうことがございます。
比較するのは、焼印(マグネシウム製)になりますが、マグネ版は彫りの高さが1mmと浅く、細かいデザインでの製作にはあまりむいておりません。
焼印(真鍮製)は、本日ご紹介させていただきました加工道具すべてで取り付けてご利用いただけます。※すでに加工道具をお持ちの場合、ご希望の仕様に変更しての製作も可能です。
加工する予定の素材の詳細もあわせてご指示をお願いいたします!