【事例紹介】ヒノキの一合枡への箔押し・焼印加工の可能性を徹底検証!

今回は、「ヒノキの一合枡にゴールドの箔押しや焼印加工ができるか?」というご依頼に基づき、当店の無料試し押しサービスで検証を行いました。

今回試し押しをするのは、一号升と桐箱になります。

本記事では、2種類の素材に対して、箔押しと焼印のそれぞれでどこまできれいに加工できるのか、実際の設定温度や押し付け時間とあわせてご紹介します。木材への箔押しや焼印を検討されている方は、ぜひ加工可否の判断材料にしてください。

素材への加工のポイント

ヒノキは比較的柔らかく、木目も緻密で表面の凹凸が少ない素材です。そのため、箔押しや焼印の版(印面)がしっかりと密着しやすく、加工には適した木材だといえます。今回のように、細かい文字やロゴを入れたいというご要望でも、素材の表面状態としては十分対応できる印象でした。

一方の桐箱は、ヒノキよりもさらに柔らかい木材ですが、板目に節が入っているため、節の部分だけ熱の伝わり方や箔の乗り方にムラが出やすいという特徴があります。

今回の試し押しでも、節のある箇所では箔や焼き目がわずかにかすれる結果となりました。無地に近い部分と節のある部分が混在する木材では、こうした「素材のどこに加工するか」も仕上がりを左右する重要なポイントです。

加工の詳細

今回は、ご希望内容に沿って「箔押し」と「焼印」の2つの加工方法を検証しました。使用した機材はいずれもホットスタンプで、箔押しにはシリコン製刻印、焼印には真鍮製焼印を使用しています。

加工①:ホットスタンプによる箔押し

使用機材:ホットスタンプ/シリコン製刻印
加工温度:120℃

まず、設定温度120℃で約2秒の押し付けを行ったところ、ヒノキの一合枡にゴールド箔がきれいに付きました。力加減としては、少し強めにしっかりと押し込むイメージです。

続いて、押し付け時間を1秒弱に短くして試したところ、箔自体は付くものの、文字の端の一部に箔が乗らない箇所が見られました。

加工のポイント・注意点 シリコン製刻印を使ったホットスタンプでの箔押しは、押し付け時間が短すぎると、デザインの端など熱が伝わりにくい部分で箔の乗りが不安定になりやすいことが分かりました。

今回の検証では、2〜3秒程度の押し付け時間を確保することで、箔むらのない安定した仕上がりが得られています。短時間で数多くこなしたい場合でも、押し付け時間を極端に削ってしまうと仕上がりの質が下がってしまうため、2〜3秒を目安に加工することをおすすめします。

続けて、同じ条件で桐箱にも箔押しを行いました。

加工のポイント・注意点

桐箱についても同じ設定温度・押し付け時間で箔はしっかりと付きましたが、板目に節がある部分では、周囲と比べてわずかに箔がかすれる結果となりました。

これは木材の節の部分が繊維の詰まり方が異なり、熱の伝わり方にムラが出やすいためと考えられます。

桐箱のように節を含む木材にロゴなどを入れる場合は、あらかじめ節を避けたレイアウトにする、または多少のかすれを風合いとして許容するといった判断が必要になります。

加工②:ホットスタンプによる焼印

使用機材:ホットスタンプ/真鍮製焼印
加工温度:280℃

木材への焼印加工の場合、シリコン製の版では耐熱温度が足りないため、真鍮製の焼印に切り替えて検証を行いました。

設定温度280℃、押し付け時間3〜5秒で、はっきりと焼き色の入った仕上がりとなりました。

加工のポイント・注意点

シリコン製刻印は箔押しには適していますが、高温になる焼印加工には対応できません。木材への焼印を検討する場合は、真鍮製やステンレス製など、耐熱性のある金属製の版を選ぶ必要があります。

今回の検証では280℃・3〜5秒という設定で、ヒノキ・桐のいずれにもくっきりとした焼き目を付けることができました。焼印は箔押しと違って色の濃淡で仕上がりが決まるため、木材の色味や節の有無によって見え方の印象が変わる点も、あわせて覚えておくとよいでしょう。

まとめ

今回のヒノキの一合枡・桐箱への試し押しの結果、以下のことが分かりました。

・ヒノキは表面の凹凸が少なく、箔押し・焼印のどちらも比較的きれいに仕上がりやすい木材です。細かめのデザインでも十分対応できる可能性があります。
・ホットスタンプでの箔押しは、押し付け時間が短すぎると箔の乗りが不安定になるため、2〜3秒程度の押し付け時間を目安にすると安定します。
・桐箱のように板目に節がある木材は、節の部分で箔や焼き目にムラが出やすいため、デザインの配置や仕上がりの許容範囲を事前に検討しておくと安心です。
・木材への焼印加工には、シリコン製ではなく真鍮製など耐熱性のある版が必要です。

このように、同じ「木材」であっても、素材の種類や木目の状態、加工方法によって最適な条件や仕上がりは大きく変わります。実際に試してみないと分からないことも多いため、加工を検討されている素材がある場合は、無料試し押しサービスをぜひご活用ください。専門スタッフが実際にサンプルへ加工を行い、仕上がりや最適な条件をご報告いたします。

ご不明な点やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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