厚紙に自分でロゴを入れる方法は?デボス加工で凹みをいれる

『紙に打刻加工でデザインを刻印することができますか?』

 刻印できる加工方法は、手動による打刻(ハンマーなどで叩く)、ホットスタンプ(刻印機でのプレス加工)、クランプ(万力などで挟む)などがあります。 今回は紙にデボス加工をするやり方についてご紹介させていただきます。

紙製フォトフレームの画像

デボス加工は、から押しや素押しとも呼ばれている加工です。真鍮製などの金属版を使ってプレスし素材を凹ませる加工方法です。 紙の素材に凹みでデザインを押し付けるためには、紙自体に厚みがあること。

そして、紙が柔らかいこと。デボス加工で気を付けなければいけないのは、強く押し込み過ぎると裏面にダメージが伝わってしまうことです。 上から圧力をかける刻印加工の打刻とホットスタンプでの加工をして違いを確認していきます。

打刻加工での型押し加工

ハンマーなどの叩く圧力で凹みを入れる打刻セットの画像

ハンマーなどの叩く圧力で凹みを入れる打刻セット まずは、デザインがシンプルな刻印で加工をしていきます。サイズは直径20mmです。熱を加えない加工なので、よく用いられる素材は本革などになります。手動でかけれる圧力になるのであまり大きいサイズで綺麗に凹みを入れるのは難しくなります。

厚紙に打刻加工で型押し

うっすらとですが、デザイン通りに凹みがつきました 次にもう少し細かい似顔絵の焼印で打刻をしてみました。

厚紙に打刻加工で型押し

線で表現した細かいイラストのデザイン それほどサイズに違いは無いのですが、顔の中心部分がうまく刻印できていません。圧力不足と、下側に強く力がかかってしまったための失敗です。ワンポイントのシンプルなデザインで小さいサイズの刻印であれば打刻でもいいのかもしれません!
 

刻印機(ホットスタンプ)での型押し加工

次に、刻印を機械にセットし型押しができるホットスタンプ(刻印機)で試していきます。温度設定ができる機材なので焦げ目が入らない程度に熱も加えて押していきます。設定温度は120℃。

厚紙にホットスタンプで型押し加工

刻印機で押したデボス加工の仕上がり 先に試した打刻加工より圧力を均等にかけやすくなった分だけ、凹みに深さが出ています。温度は120℃にしておりますが、熱をかけなくても良さそうです。

厚紙にホットスタンプで型押し加工

細かいデザインでも凹みがハッキリと目立つようになりました 似顔絵の刻印には、髪の線もあるのですが、線と線の隙間が狭いために凹みとして厚紙に反映されていません。

刻印機で押しても金属版の凸版を上から圧力をかけるだけでは細かい隙間を表現することが難しい。 打刻加工とホットスタンプでの型押しでは、掛けれる圧力に違いがあります。より圧力をかけることができる機材でのデボス加工がオススメです。

打刻加工でされる場合には、小さめのサイズでシンプルなデザインであれば、うっすらですが綺麗に凹みがつけれるかと思います!

おまけの箔押し加工

ホットスタンプ(刻印機)で、できる加工には箔押しもあります。

厚紙に箔押し加工

ゴールドの質感を表現できる箔押し加工 紙にダメージを与えることなく綺麗にホットスタンプできています。設定温度は120℃。

厚紙に箔押し加工

少し箔がにじんでしまっています、←強く押し過ぎました・・・

温度の設定と押し加減を調整する必要がありますが、髪の細かいデザインも箔押し加工では表現できています。ハッキリとしていないのは、強く押し込み過ぎたのが原因です。もう少し綺麗にできるはずです・・・
 

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