焼印加工の失敗!焼きにじみ、やきつぶれについて

木材・木製品にホットスタンプTW350で温度調整をしながらの焼印加工の仕上がりです。木に焼き目がはいる温度は270度ぐらいからで、300度まで上げるとおおよそどのような木の種類でも焼き目がつきます。

木材の焼印加工の仕上がりの良し悪しは、人によって違うかと思いますが、真っ黒に焼きつぶれてしまうとロゴや文字が見えないので失敗になります。温度調整をしながらの焼印加工でも、デザイン、文字のキワなどは放射状に焼きにじみが拡がっています。特にデザインの線と線の隙間・空間が狭い箇所は焼きにじみが拡がり、焼きにじみがつながることで焼きつぶれが起きてしまいやすくなります。

木材にホットスタンプTW350で焼印加工をした画像

焼印をする素材によっても、焼き目が入る温度には違いがあります。素材の違いもさることながら、素材の表面の状態(凹凸具合)や、乾燥具合などによっても焼き目の入り方に影響を及ぼします。

木の種類による硬さの違いでいいますと、杉や檜など比較的やわらかい木材は焼きにじみが拡がりやすく、樫や松などの硬い種類では、焼きにじみは起きにくい傾向ですが、硬い木材の場合、焼き目をつけるまでの押し付け時間を長くしないといけません。そのため、硬い木材への焼印加工では、押し付け時間が長くなるため、焼きにじみも拡がってしまいやすくなります。

電気式セットの半田ゴテなどは、それ自体に温度調整機能が無いものが多く、温度調整機などつけない場合、500度ぐらいの温度になります。木材に焼き目が入る温度の2倍程度になりますので、押し付け時間を短くするなどの工夫が必要となります。

加工道具での調整の前に、どのような素材に焼印されるにせよ、必ず焼きにじみが生じてきますので、デザインの段階で焼きにじみを考慮しておくと焼印加工の仕上がりを安定させることができます!

焼印オーダーの際に、どのような素材に焼印されるのかを具体的にお教えいただけましたら、お客様のご入稿データをこちらでデータ補正させていただきます。木材だけでなく、食品への焼印でも食材によって焼きにじみ具合はかなり違いがありますので、焼印デザインとあわせて、何に焼印するのかをご指示くださいませ!


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著者 焼印本舗 店長 岡留

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