種類と色味の違う革への試し押しのご紹介です。 使うのは、温度調整が可能なホットスタンプTW350です。 各素材に、箔押し・型押し・焼印の3つの加工を少し細かいデザインの刻印を使ってテストしていきます。仕上がりの違いをご覧ください! 加工をする順番は、温度が低い加工の順番です。さぁ早速いきましょう! 1つめの素材。少しシボがありますが、好きな色! 箔押し加工 右側の金色のうまくついていない箔は一般的な箔(革・紙用)なのですがうまく定着していません。革のなめし具合や酒類により定着しないものもあります。そういう時は、ナイロン用の箔、NS箔を使います。シルバーの左側の方です。温度は130℃と通常箔より少し高めです。 型押し加工 設定温度は、150℃。かなり細かい部分まできれいに型が入っております!左目の下には店長おかどめのチャームポイントの泣きぼくろがデザインとしてあるのですが、それもキッチリでてます! 焼き印加工 設定温度は、250℃。もう少し濃い焼き色を付けたい場合には10度ずつ様子をみながら上げていきましょう!でも革なのであまり温度を上げてしまうとデザイン以外の部分にも熱がまわってしまいますのでご注意を! 2つめの素材にまいります。 手触りも柔らかく少しシボがあります。 箔押し加工 先ほどの素材と違い、通常箔でもキッチリ入りました。 型押し加工 型押し加工は、他の2つの加工と比べて再現性は高い! 焼き印加工 ばっちり濃い焼き目で仕上がっています。凛々しく見えるのは私だけ・・・ 3つめの素材、黒色なので型押しと焼印加工でどうなるか・・・ 箔押し加工 最初の革と同様に、通常箔では定着していないのでNS箔です! 少しつき過ぎてしまった箔は、粘着力の弱いテープで除去もできます。柔らかいブラシで取り除く方がいいかも。 型押し加工 きちんと入っていますが、いかんせん目立ちにくいのです。 焼き印加工 よく見ると、焼き色がみえなくもないです・・・ 4つめの素材、こちらも黒。さきほどの革よりも硬めです。 箔押し加工 少し硬い革だと箔のノリがいいんです! 型押し加工 これもいいんです!が、ダーク系の色は少し見えづらい。シックな仕上がりです。 焼き印加工 焼き目が入っているか微妙なしあがりです。 さいごに5つめ、グリーン。 箔押し加工 少しシボがきつめなので気持ち強めに押しています。 型押し加工 少し力入れすぎたせいか、おでこにエンボス加工が・・・ 焼き印加工 微妙ですが、焼き色も入っています。
色味の違いや革の硬さ、なめし具合などによって仕上がり具合がこんなにも変わってきます。 特に試し押しの効力を発揮するのが箔押し。素材が決まっていて箔押し加工をご検討の場合は先に相性のいい箔をテストすることで失敗することなくお持ちの素材で箔押し加工を始めることができます!
少し、同じ顔ばかりでしつこく見える試し押しでしたが、細かいデザインなので違いが見えやすいのです。 特に眼鏡と目と眉毛の隙間がかなり狭いデザインなので、細かいデザインで加工をしようと思われている方に参考にしていただければ幸いでございます!
ホットスタンプTW350は、温度設定もデジタルなので簡単にセットできます! 箔押し・型押し・焼印加工の3つを同じ焼印・刻印をつかって使い分けできるところもおすすめ! 使い方は、動画などでもご紹介しています。 ホットスタンプTW350でもっと自由に自作加工の幅をひろげてください。