焼印(やきいん)は、温めて使う金属のスタンプです。適切に温めることで、素材にしっかりとした焼き目を残すことができます。この記事では、焼印の温め方についてご紹介します。
温め方が重要な理由?
焼印(金属)の温度が仕上がりに直接影響を与えるためです。適切な温度で焼印を温めると、焼き目がくっきりと綺麗に押され、素材へのダメージも最小限に抑えられます。逆に、温度が低すぎると薄くなり、仕上がりにムラが生じやすくなります。
温度が高すぎると素材が焦げたり、焼印のデザインが焼きつぶれてしまうこともあります。適切に温めることは、仕上がりをよくするためにとても重要です。
適切な温め方とは?
焼印の温め方は使用する道具により違いがあります。直火(コンロ)と電気(半田ごて)それぞれの道具には特徴があり、適切に温めることで、焼印をきれいに押すことができます。道具別の温め方について簡単にご説明させていただきます。
直火(コンロ)
方法: 直火で温める場合、ガスコンロの火を弱火~中火にし、焼印を火にかざします。焼印全体をまんべんなく温めるために、定期的に焼印を動かしながら加熱します。
ポイント: 焼印を火に直接当てすぎると焦げてしまうことがあるため、温度に注意して加熱します。温める時間の目安は3分程度になります。焼印のサイズや金属により温める時間はもう少し長くかかる場合もありますが、10分以上あたためる必要はありません!
電気(半田ごて)
方法: 電気式の温めは、半田ごてを使います。コンセントにプラグを差してから10~15分程度の温め時間がかかります。電源をいれている間は常時加熱している状態となります。
ポイント: 電気(半田ごて)での焼印の方法でも、長時間の温めや待機時間が長い場合、焼印の温度が高くなりすぎてしまいます。連続使用の時間の目安は1時間以内で適度に休憩を挟みながらご使用ください。
長時間の待機状態で空焚き状態が続くと、ヒーターの過熱によって故障や劣化を引き起こす可能性があります。5分以上使用しない時は電源オフにしてください。
電気式の温め方で長時間の使用をされる場合には、電圧調整機などを使って温度を調節することができます。必要以上に高温に設定せず、使用する素材に適した温度に設定することで、ヒーターの負担を軽減できます。
焼印にもTPOがある!
焼印をどうやって温めるかで、押し始めまでにかかる時間には違いがあります。TPOにあわせた洋服選びのように、焼印もTPOに合わせた方法をお選びいただくことで、より便利にご利用いただけます。
お問い合わせの際に、どのようなタイミング、どのような設備・環境、どのよう工程で焼印を使うかなども、教えていただくことで具体的なご提案が可能になります。
焼印の温め方、道具の選び方の参考にしていただけましたら幸いです!