これだけは知っておきたい!木製品に焼印をする前に

焼き目でロゴや文字を表現する焼印加工ができる素材は、革や木、紙、食べ物などがあります。焼き目が入る素材であれば焼印加工をすることができます。

焼印ができる素材の中でも、木材は焼印を押す素材としては比較的扱いやすく、他の素材と比べて簡単に焼き付けをいれることができます。焼印の加工がはじめてという方でも成功しやすい素材です。

そんな焼印が押しやすい「木製品」ですが、焼印加工をする前にこれだけは知っておいてほしいことがあります。

無垢な木製品への焼印

無垢な木製品への焼印の仕上がり


『木製品の塗装やニス仕上げの有無』

食器などとしての木製品の場合、見た目の美しさや防水効果を高めるため、ニス仕上げがされている場合があります。

ニス仕上げも、ベタっと濃くコーティングされているものから、うっすらと塗布されていたりする場合があります。一般的に食器など、水洗いできるような木製品は、ほぼなんらかの仕上げ材(ニスやオイルステインなど)が塗られています。

ニス仕上げ材が塗布されている木に焼印

ニス仕上げ材 焼印の仕上がり


表面加工された木製品に焼印が押せない理由

塗装やニス仕上げがされている木製品では、表面のコーティングが焼印の熱により溶けたり、焦げたりすることがあります。これにより、焼印のデザインが不鮮明になることがあります。

 

塗装された木製品への焼印

塗装された木製品への焼印の仕上がり


塗装された木製品への焼印の場合でも、塗料が先に焼けてしまうことで文字やデザインがはっきりとしなくなります。

木製品への焼印をするなら無垢材に

無垢材(塗装やニス仕上げ材なし)への焼印加工では、木の種類や質感によって異なるものの、木の繊維が適度に焦げ焼印のデザインを反映させやすく、はっきりと印字することがしやすくなります。

 

ウレタン塗装済みの天板に電気式セットの焼印でロゴをいれている画像

ウレタン塗装仕上げ焼印加工の仕上がり

対策

・オーダー焼印の導入前に、試し焼きを行うことで表面の反応(焼き目)を確認

木製品への焼印を導入される前に、焼印を押す木の表面処理のチェックは必ずしておいてください。無垢な状態かどうかがわからない場合には、針金のような金属を直接の火で少しだけ炙ってから、表面に押し当てるなどの試し押しでも簡単にチェックすることができます。

ニスや塗料が塗布されている場合、焦げた際の煙(変な臭い…)や、音(パチパチと液体がはじける音)などで識別ができます。

・塗装された木製品の場合は、必要に応じて塗装を部分的に削り取ってから焼印をいれる

部分的に塗装を削り取ってしまうと全体の印象が変わってしまうため、あまり使われないやり方になります。識別用にどうしても印字しなければいけない場合などには使えます!自分で塗装されている場合には、焼印を押してから塗装をしていただければと思います。

・温度や圧力を調整して、焦げ過ぎないように工夫する

温度をおさえての加工でも、木に凹みでロゴや文字をいれることができます。この方法で加工する場合、木の種類が比較的やわらかいものに限られます。ニス仕上げ材、塗料などを焦がさずに、圧力をかけて印字する場合にはこの方法がおすすめです。

 

 


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著者 焼印本舗 店長 岡留

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