焼印本舗のオーダー焼印では、どんなに細かいデザイン(ロゴや文字など)でも作ることができます。
焼印は飾りではなく、焼印を加熱して何かに押した時の仕上がり、見栄えでその真価が問われるものです。
お問い合わせでよくあるご質問に
『このデザインで焼印はきれいに押せますか?』
『焼きつぶれたりしないですか?』
など、焼印にするデザインについてのご相談があります。
はじめての方も、すでに焼印を導入されている方にもお読みいただきたい、今日のブログの内容は、焼印のよくある失敗の原因「焼きつぶれ・焼きにじみ(木材・木製品編)」についてご紹介させていただきます。
木材・木製品への焼印をする前に!
『木への焼印がしたいので、焼印オーダーを検討しています』これだけでも焼印は簡単にご注文いただけるのですが、オーダーされるその前に!木は木でも、焼印ができない場合もある!ということだけでも知っておいてください。焼印できない、もしくは焼印するのが難しい事例を簡単にご説明させていただきます。塗料、ペンキ、ニスが塗ってある場合
塗料が焼けてしまうため、ぼんやりとした仕上がりになってしまいます~ 焼き目は入るけどぼやけてしまいます・・・カタチ・形状がまっすぐではない場合
円筒形・曲面への焼印はきれいに押すのが難しい~ ※ご参考までに、曲面への焼印加工で失敗しない焼印をつくるには?のご紹介記事もご案内させていただきます。詳しくはコチラ 表面に凹凸がある、年輪などの段差も要注意!硬い木、黒っぽい色の木
色が黒いので焼き目が・・・ 硬い木は押しつけ時間を長くしないと焼き目がはいらないので焼きつぶれやすくなります! 木への焼印をする前に、要チェック!塗料、ニス、形状、木の硬さ。焼印のよくある失敗の原因!焼きにじみの原因は?
ずばり!焼印加工の際の焼きにじみの主な原因は、焼印するデザインにあります。線と線の隙間が狭い部分が、焼きにじみがひろがることで黒く焼きつぶれてしまいます。隙間の間隔別の仕上がりの違い、焼きにじみ具合がわかりやすくするために、下のデザインの焼印で実際に木に焼印をしていますのでご覧ください。
左から、隙間の間隔が、1.5mmから最小の隙間で0.3mmまでの焼印で実験しています。焼印している木はヒノキを使用しています。上から、1秒、3秒、5秒の押しつけ秒数。 こちらの実験の結果がすべてでございます。隙間が狭いデザインの場合、どれだけ短い押しつけ時間での焼印でも真っ黒に焼きつぶれてしまいます。これが、木の場合の焼印なので、木よりも焼きつぶれてしまいやすい、食品などへの焼印の場合、さらに焼きつぶれがひどくなります。 公式YouTubeの【焼印チャンネル】では、線幅別、素材別の実験の様子を動画でご覧いただけます! 焼印のデザインを今からご用意する場合には、線の太さ・幅ではなく、線と線の隙間に注意してみてください。
焼き焦げを防いで綺麗にロゴをいれるには?
2つの焼印加工は、どちらも同じ温度と押しつけ時間で木に押した仕上がりです。 焼きにじみが起きていない右側部分にだけ、霧吹きでシュっと軽く湿らしています。焦げがまわるのを、水分を含ませることで防ぎ、焦げがひろがらないようにしています。木製品や、本革などで、使えるテクニックです!霧吹きができるスプレータイプの空のボトルは100円ショップなどで簡単に手に入ります。無ければ、布巾やペーパータオルで湿らせてもOKです。さいごに
今日のブログでは、焼印の失敗の主な原因「焼きにじみ・焼きつぶれ」について、ご説明させていただきました。焼印加工は、焦げ目で表現をする加工です。
言い換えると焦げないと、デザインは反映されません。レーザーでの加工やプリンターなどでの印刷と違い、加工の際に生じる焼きにじみや焼きつぶれなども、焼印にしか出せない味わいですので、あまり神経質になり過ぎないようにしていただければ幸いです。。。
ふたつとない、焼印の仕上がりをお楽しみくださいませ!社名や人の名前など焼きつぶれてはいけない場合を除いてです!製作前、ご購入前のデザインデータチェックでは、加工予定の素材にあわせて、厳しく専門のスタッフが確認させていただきます。
どのような素材・製品に焼印するのかを教えていただければ、より精度の高い焼印データのご提案が可能ですのでお忘れなく!