焼印オーダーの前に知っておくと、きっと役に立つ焼印・刻印の仕様についてのご紹介です。
焼印本舗のオーダー焼印は、用途にあわせた金属、お客様にご入稿いただくデザイン、ご希望のサイズでお作りいたします。金属ごとに、通常の仕様が決まっています。焼印・刻印の仕様とは、焼印の土台の高さや、彫りの高さ、裏側の仕上げなどです。
焼印・刻印の形状
当店の焼印・刻印の通常の仕様が下記の通りとなります。写真は焼印の真鍮(しんちゅう)製になりますが、焼印(ステンレス製)も同じ仕様となります。 デザイン部分の彫りの高さが3mmあり、土台部分は、デザインに合わせた四角い形状での仕様です。デザイン部分よりも外側に約1mm程度、土台部分ははみ出しての仕上がりになります。革や紙などへの加工では、この通常仕様の土台(四角形の)がある方が加工しやすくなります。
焼印・刻印をセットする時や、実際に加工をする場合などの水平をとりやすくなるからです。 裏側にある、軸穴は電気式や直火式焼印の機材への取り付け用のものになります。当店の焼印・刻印ではこの軸穴の直径を8mmで統一しています。
電気焼印では、2種類のコテ(100W・300W)でご利用いただけます。直火式焼印でも、直火用持ち手棒(ストレート型・L字型)でご利用いただけます。新しくなったホットスタンプ(TW350)にも、ボンディングテープ(耐熱性両面テープ)を使わずにセットできるようにしています。
熱を使わない打刻加工をする、打刻棒も同じく8mmの軸穴に対応しております。 8mmの軸穴で焼印・刻印と当店取り扱いのすべての機材で加工ができるようにしています。
各道具への切り替えができるので、最初は電気式半田ゴテで導入した後でも、直火式へのやり方にも簡単にスイッチすることができます! デザインが複数ある場合でも、機材に焼印だけを付け替えての作業ができるのも当店の焼印の特徴です。
加工しやすい素材:革・木材・食品など
できる加工:焼印・型押し・箔押し
使える機材:半田ゴテ・直火棒・打刻棒・ホットスタンプTW350
薄型加工 ホットスタンプ用
裏メニューでは、ありませんがこちらの薄型仕上げは主にホットスタンプ(箔押し機)などの機械にとりつける仕様になります。
通常の仕様との大きな違いは、土台部分の厚み。通常のものが7mmあるのに対して、薄型仕上げは土台が3mm。彫り部分の3mmとあわせて約6mmとなります。
ホットスタンプなどの機材にボンディングテープ(耐熱性両面テープ)でとりつけやすいよう軽くするため土台を薄くした仕様です。
加工しやすい素材:革・紙など
できる加工:型押し・箔押し
使える機材:ホットスタンプなどボンディングテープで固定可能な機材に限る
薄型の刻印は、ホットスタンプなど専用の機材が必要となります。 製作代金は、通常仕様と同じくサイズ別の定額となります。 同じく薄型の刻印のマグネ版という商品と、真鍮(しんちゅう)製の薄型刻印の違いは彫りの深さになります。
マグネシウム製焼印はエッチングという工法で仕上げる為、凸部分がなだらかな傾斜となり、彫りの深さも約1.5mmと真鍮製の半分程度となります。 その為、やわらかい革への型押しや、箔押し加工では彫りが浅いためにきれいに仕上げにくくなったりもします。
マグネシウム製焼印のメリットは、価格面と納期。ショットでする加工やお急ぎの場合などでご利用いただいております。最短納期の4日は、真鍮製の刻印では敵いません。ホットスタンプ専用なので半田ゴテや直火用持ち手棒などでは、ご利用いただけません。
キワ切り加工 verge cutting
デザインのキワに沿って土台を切り取る仕様になります。やわらかい素材に加工をする際に土台部分の焼き目がつかないようになります。
食品などへの加工ではこの仕上げがおすすめ! ご注文時の備考欄やデータ入稿の際に、「キワ切り」のご指示をいただくか、加工をする素材についてのご指示をお願いします。「パン(しろいところ)」「バンズ」など
加工しやすい素材:やわらかい革・食品
できる加工:焼印・型押し・箔押し
使える機材:半田ゴテ・直火棒・打刻棒・ホットスタンプTW350
くり抜き加工 cut off
くり抜き加工も、同じく食品などやらかい素材に加工をする際に、おすすめの仕様になります。外側の土台部分以外にも、線で囲まれている部分の土台部分が素材につかないように切り落とす仕上げです。 ※ただし、デザイン中央部分や、隙間が狭いデザインではくり抜くことができない場合もございます。
加工しやすい素材:やわらかい革・食品
できる加工:焼印・型押し・箔押し
使える機材:半田ゴテ・直火棒・打刻棒・ホットスタンプTW350
穴あけ加工 air hole
デザインの線で囲まれている部分に空気穴をあけてあげることで、高温で加工した際にでるガス・蒸気を逃がして余計な部分の変色を抑える働きがあります。 デザインにより穴を開けることのできる大きさに限界はございますが、木材や食品などの焼印加工で仕上がりに違いをだすことができます。
加工しやすい素材:木材・食品
できる加工:焼印
使える機材:半田ゴテ・直火棒・打刻棒・ホットスタンプTW350
その他・特注仕様について Special
上記にご紹介をさせていただきました仕上げ以外でも、製作は可能となります。 これまでに、あった特注仕様の参考例をご紹介させていただきます。
・素材の曲面にあわせて、焼印に同じアールをつけた仕上げ(アール加工 傘の柄)
・彫りを6mm、土台を1mmでの刻印の製作(スポンジへの型押し用)
・お持ちの大型の自動焼印機用の焼印制作(くりーむ煎餅用・ゴーフル用)
・サイズ表を超える大きなサイズの焼印(番組で使用する小道具への焼印として、檜の桶)
・立体のおまんじゅうへの焼印(ひよこの顔に目と口を焼印、角度をつけた仕様)
・表札に使っていた銅製の看板の裏側に新しい名前を刻印
などなど、特注仕様でのお問い合わせにもできる限りお応えできるように努めております。 特注仕様での製作には、事前の打ち合わせ(現在の仕様・形状・用途)をさせていただきお見積りをさせていただきます。
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