木の柄(曲面)へのロゴ入れ焼印

調理器具(キッチンツール)の木製の柄に焼印でロゴをいれていきます。木への焼印加工は、比較的カンタンですが今日の素材の形状はまっすぐではありません。握りやすいように流線形になっている木製ハンドルへの焼印をする時の3つのポイントをご説明させていただきます。

・温度の加減は少し低めで
・支点をずらさない
・焼印サイズも小さめで

オイスターナイフへのロゴ入れの画像

焼印の直火式で木製ハンドル(曲面)に押した仕上がりです。

温度の加減は少し低めで

少し放射熱による焼きにじみが、ついてしまいました。曲面・アール部分への焼印の押し付けでは、まっすぐな形状への加工よりも慎重になってしまいます。

加工道具は直火、電気の場合でも、練習用の木の端材などで焼印の印面温度、焼き目をチェックしながら感覚ではなく目視でチェックし、加工をするようにしてください。

まっすぐな練習用の木に押した時の焼き目、煙の出具合いなどで印面温度を把握することが重要です。もちろん、低すぎてもだめなのですが、温度が高すぎる場合、真っ黒に焼きつぶれしまいます。押し回しての焼付けのため、温度は少し低めで長くの加工がおすすめです。

オイスターナイフへのロゴ入れの画像


支点をずらさない

包丁などのキッチンツールの木製の柄は握りやすいように流線形になっていることがほとんど。一定の曲線・アールの場合には焼印に同じ曲線をつけて彫ることもできますが、流線形・くびれがあるような形状の場合そうはいきません。

 
焼印の押し付けのスタートは、下からでも上からでもどちらでもやりやすい方からでOK!まっすぐなモノへの焼印加工と違うのは、上か下のどちらかの端から押し始めることです!!

曲面・カーブにまっすぐの金属(焼印)をまんべんなくこすりつけていくイメージです!かなり集中力を要する作業ですが、素材にあてた瞬間から、支点がずれないように、下に力を入れつつ、一度あてたら、もう一方の端までは絶対に焼印を浮かさないようにするのが重要です!

焼印が素材から離れてしまうと、仕上がりがダブってしまうことがあります。曲面の素材は、そもそも不安定なため、下敷きにはゴムマットなど敷いてすべらないようにしています。ツルツルとした机の上に置いて焼印してしまうと、素材が動きやすく、上から強めの圧力をかけながらの作業中にずれてしまい火傷などの事故が起きやすいので要注意が必要です。

焼印サイズも小さめで

これだけの注意するポイントがあると、曲面への焼印加工自体はかなり難易度が高い…とお感じの方も多いのではないかと思います。

まっすぐな素材への焼印と比べると、確かに難しくはなりますが、焼印の大きさをひかえめ、小さめにしておくことで加工の難易度を少しですが下げることができます。

ロゴデザインに含まれる黒塗り・黒ベタのボリュームの違いによっても難易度が変わります。黒ベタ部分が多い焼印デザインの場合、焼印を押し当てた時に滑りやすくなります!細めの線のフォントの文字や、ロゴなども線で表現されているデザインでの加工が押しやすくなります。

焼印の大きさは、横長もしくは縦長のどちらか一辺が長い方がやりやすくなります。正方形のカタチで木製の柄の半径を超える大きさで加工する場合には、さらに難易度が高くなります。

焼印をいれる場所は、曲面部分のアールがゆるい場所を狙ってください。※木製ハンドルのロゴを入れる場所は、ほとんどの場合、下端か上端になるかと思います。

曲面への焼印でのロゴ入れをされる場合には、小さめサイズで、線は細めのデザインだと綺麗に焼印を押すことができます。

※素材のことには触れておりませんでしたが、硬い木の種類の場合は難易度は最高難度になるかもしれません。硬い木は焼き目自体が入りにくい点と、木自体の密度が高いため、ものすごく滑りやすくなる点。

さいごに

焼印を導入していただいているお客様で、曲面にばっちり綺麗にロゴ焼印をされている方もいらっしゃいます!椅子の丸い脚部分への焼印、竹竿への銘入れの焼印などでご利用いただいております。

加工する素材の形状や大きさにあわせて無理のない焼印デザイン・サイズでご提案させていただきます。これは、どうかな?焼印できるのかな?というものについては、事前の試し押しのサービスをご利用くださいませ。

今でも曲面への焼印は緊張します! 今日もご覧いただきありがとうございます。ご参考にしていただけましたら幸いです 店長おかどめ

 


 


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著者 焼印本舗 店長 岡留

焼印本舗 岡留 祐介

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