焼印本舗の「焼印ってそういうことだったのかブログ」では、焼印の基礎知識、使い方から焼印オーダーの方法などご紹介しています。焼印を初めて使う方にもできる限りわかりやすくをモットーに毎日投稿しています。
今日は、よくあるお問い合わせのひとつ、焼印ってどれぐらいで押せるの?という内容で簡単ですがご説明させていただきます。
・焼印は何秒?
・1個あたりの作業時間は?
直火式(じかび)の場合
電気式の場合
焼印は何秒?
焼印とは、木や革などの材料に熱でマークをつける技術です。焦げ目でロゴや文字などのデザインを表現します。
材料・素材によって、焼き目が入る時間(秒数)には、違いがあります。モノ(材料・素材)には、それぞれ燃焼温度が決まっています。革だと170℃ぐらいから、木や食品の場合は250℃ぐらいから、焼き目がはいる温度帯です。
※紙の場合 模造紙で約450° 新聞紙約290° 紙の方が燃えにくい、焼き目がはいりにくい素材です。
温度の目安に、ぐらいとはっきりした温度を書いていないのにも理由があります。例えば、木の種類でもやわらかいもの、硬いものがあり、硬さによっても焼き目が入る温度帯が違いがあります。
種類の違いだけではなく、食べ物の場合には、焼印を押す時の状態によっても違いがでてきます。常温・冷蔵・冷凍など。
少し長くなりましたが、素材ごとの焼き目が入る温度帯に焼印の温度が上がっていれば、焼印が入る秒数(押し当て時間)は、短ければ短い方がきれいな焼印の仕上がりになります。結論になってしまいますが、2秒から3秒以内が押し付け時間のおすすめです。
2秒から3秒で焼き目が入らない場合には、素材に対して焼印が入る温度帯に焼印があたたまっていないことが考えられます。電気式焼印では、電気ゴテと焼印サイズのミスマッチ(パワー不足)。直火式焼印では、加熱不足など焼印の印面温度が低いというのがよくある事例になります。
焼き目が入る適温であれば、焼印は2~3秒で入ります!
1個あたりの作業時間は?
自分で加工する場合、加工を始めるまでの準備をする時間も考えておく必要があります。 焼印をする場合には、オーダー焼印を加工道具に取り付けて加熱が完了するまでの時間などの間接作業時間。 実際に焼印や刻印をおしている稼働している時間を直接作業時間として、各種加工の作業時間の目安をご案内いたします。
直火式(じかび)
準備時間 セット:3分 加熱時間:2分
※直火式の焼印では、加熱する手段(カセットコンロ、ガスバーナー、炭火など)によりあたたまる時間には違いがありますが、ここでは一番時間がかかるカセットコンロの時間の目安とします。
連続で約17~20個程度。 冷えてくると再加熱に15~30秒程度。 2分加熱→一個2秒 約20回 40秒→再加熱 30秒 →一個2秒 約20回 40秒 素材を入れかえたりする時間も加算すると5分間で40個前後の加工ができる計算です。
1個あたりの直接の作業時間:1秒から2秒程度
時短の焼印ならこれ 直火式セット
電気式
準備時間 セット:3分 加熱時間:10分から15分
※電気式の焼印では、加熱する半田ゴテの容量(100W・300W)と焼印の大きさによりあたたまる時間には違いがあります。
ここでは電気式セットの最大の大きさの焼印XLサイズとしています。横70mm縦70mm。
1個あたりの直接の作業時間
革:1秒から2秒程度
木材:2秒から5秒程度(木の種類、特に硬い場合など押しつけ時間が長くなる場合があります。紙類なども以外に時間がかかります。)
食品:2秒から3秒程度
革・木・食品にロゴを入れる 電気式焼印セット
ホットスタンプの焼印
準備時間 セット:5分 加熱時間:15分
※焼印のサイズは横70mm縦70mmで最大の設定温度350度を想定した時間となります。 ホットスタンプのように温度調整ができる加工道具の場合、作業時間を短くしたい場合は設定温度を上げることで時短できます。
1個あたりの直接の作業時間:約2秒から5秒程度
はじめて焼印を使う方には、どれぐらいの焼印の仕上がり具合になるのかなど、わからないことが多いかと思います。焼印にしてみたいデザインと焼印をどのような素材でご利用されるのかの、2点をお問い合わせの際に教えてください。
過去の事例を画像や動画などでご紹介させていただきます。直火式や電気式、どの道具がいいのかなども、お客様の用途、ご予算に応じてご提案をさせていただきます。
焼き印を始める前の、わかならいことはどんなことでもお気軽にご相談ください!