家の中や会社など私たちの暮らしには欠かせない合皮が今回の試し押しの素材。 スマホカバーからランドセル、車の内装などパっとみるぐらいでは本革との違いはさわってみないとわからない。
技術力が上がっているので、合成皮革の素材なんて、本当に見分けがつかない。合皮などの普及は、動物愛護の観点でも注目されています。
合皮とは・合成皮革と人工皮革の見分け方
合成皮革や人工皮革などの素材は、今では身の回りの家庭用品などに多く用いられています。 見た目には、本物の革製品のようで、女性の大好きなバッグなど離れていると見分けることは難しいぐらいです。
本革などに比べ、価格が安い事や、軽さ、お手入れのしやすさなどにメリットがある素材です。 2つの違いは、基材になる特殊不織布を用いているか、いないかで区別されており特殊不織布を用いているものを、人工皮革と呼ぶそうです。基材の上に、塩化ビニル樹脂・ポリウレタンなどの合成樹脂を塗布し、いろいろな風合いを再現できます。
合皮の素材にできる加工のやり方と道具選び ここがポイント!
樹脂やポリウレタン(PU)という事は、プラスチック素材。硬いものから柔らかいもの。 熱に強い・弱いなど種類は多岐にわたります。 硬い・柔らかいはさておき、プラスチック素材をイメージしてください。
温度が高すぎる機材での加工をしてしまうと、焼き目が入るのではなく、『溶ける。』 結論から先に書いてしまうと、おおよその加工温度の目安は、高くても160℃程度で型押しは入るかと思います。
合皮の触感はゴムのような感じの素材が多く熱を入れない打刻加工は歯が立たない。電気式(焼きゴテ)や直火式(火で炙る)のように加工温度が550℃を超えてしまうような加工もできません。べろ~っと、溶けて、焼印にかなり汚れがついてしまいます。
電気式焼印にパワーコントローラー(電圧調整機)用いての加工も可能ですが仕上がりが安定しません。
おすすめの加工道具は温度調整ができるホットスタンプでの加工になります。
温度調整ができるホットスタンプでの加工のやり方
はじめての素材の場合では設定温度は下から徐々にに上げていき、適温をみつけていきます。合皮への型押し加工のスタートする温度は130℃からはじめます。
押しつけ時間や、力の入れ具合によって、深さをある程度はコントロールできるすることもできますが。合皮への型押しの深さは、温度を変えることでより簡単に仕上がり具合を調整することができます。 薄い仕上がりが130℃で深い方の仕上がりが160℃
※使用している真鍮文字は縦幅3mm。