今回の試し押しは生地への箔押し加工です。生地の種類は、綿、絹、レーヨン等。表面の凹凸具合や伸縮性の違いがある生地に、箔押し加工ができるかの試し押しをしていきます。
※箔押し加工では温度調整が必要ですので、電気ゴテや直火など温度を一定に保てない機材では箔押し加工が安定しません。
箔の種類について
・一般的な革、紙などへ箔押し加工の設定温度は110℃
・ナイロンなど表面がツルっとしている場合は130℃
熱転写用の箔は、素材にあわせて適切な種類を選ぶことが大切です!
セットする順番は、下から 素材(綿)→箔(ゴールド)※緑のゴムマットは、素材の厚みによって、補助的に使います。
綿 | 綿 |
箔がある程度ついていますが、きれいに抜けていないので、左側に見えているの箔押しをした箔の裏側ですが、凹凸の影響を受けて箔が残ってしまっています。
絹 |
思っていたより、絹にはきれいに加工できました。少し長く押しすぎたので周りに余計な箔がつきました。 ※熱が入っていない部分の箔はブラシである程度は取り除けます。
レーヨン | ポリエステル |
表面がツルっとしている場合はナイロン用箔を使います。設定温度は130℃
綿 | 綿 |
絹 | レーヨン | ポリエステル |
生地などの素材を熱定着だけの箔押し加工をする場合、凹凸の少ない素材のみ定着するようです。 お持ちの生地に箔押し加工をされる場合のご参考にしていただければ幸いです。
箔押し加工とは、
箔押し加工とは、古来より伝わる表面加工、光沢加工のひとつです。漆器や蒔絵などの工芸品で使われる箔貼り(純金箔など)。 現在では、印刷技術の発展により、直接貼り付ける箔押し加工よりも、熱した金属版で圧をかけるだけで、定着する便利な箔での加工が多く使われるようになっています。
箔押し加工の魅力とは、
紙や革などに、金や銀の箔押し加工をする事で、高級感・特別感がグンとアップします。 結婚式の招待状や、名入れされた革小物や文具など贈り物での加工としてもよく使われています。
自分で箔押し加工を欲しい分だけ自作できると表現の幅が広がります。 同じ刻印を使って型押し→箔押し→焼印などの表現の違う加工ができます。