木に焼印をする前に確認してほしいことが一つだけあります。 焼印で文字やロゴを入れる素材として、木・木製品などへの焼印は革や食品の素材と比べると焼き目はつけやすい素材です。
家具や既製品の木製品などに多いのが、ニスや塗料などが塗られていること。 この記事では、見た目や保護剤としての役割がある塗装(コーティング)された木材への焼印についてになります!
はじめに
塗装された素材(木材)に焼印加工をする際に注意するポイントを、実際に焼印しながらご紹介。
木材の塗装方法の種類には、オイルフィニッシュ・ステイン・漆・蝋(ワックス)・柿渋・ウレタンなどがあります。 木材製品に塗装をする事で、木本来の美しさを引き出したり、耐久性・耐熱性の向上、保護の役割をしています。
塗料の違いにより長所・短所がありますが、用途別に使い分けをされ私たちの生活の中でも、多くの木工製品に施されています。
箪笥(たんす),棚,ベッド,椅子,机,楽器類,建材(フローリング)などが挙げられます。 実際に塗装された木材に焼印加工をした事例で解説します。
塗装された木材への焼印加工はできる?
塗装されている木材への焼印で、よく起こってしまうケースで一番多いのが焼き目がきれいに入らない事。
塗料の種類や塗装方法により塗膜が木材にある場合によく起こります。 木材自体は、ある一定の温度により、焼き目が入るのですが、木材の表面をコーティングしている塗膜が保護している為に焼き目を入れる事ができません。
コーティングされている塗料の種類や、塗膜の厚みにもよりますが、焼印加工をした際に焼き目を入れる事ができても、ぼやけてしまいがちです。
ポイント:塗装された木材などへの焼印加工(焼き目)は、不向きである事。はっきりとした焼き色をつけるのであれば塗装前での加工をおすすめ致します。既製品・木製品への焼印加工でも仕上げ材や塗料が塗られている場合は焼印がはいりづらくなりますのでご注意ください。
塗装された木材への加工のやり方は?
塗装された木材への焼印加工を試し押しした際の動画にてご説明します。 使用しているのは、電気式半田ごて150Wと真鍮(しんちゅう)文字アルファベットでの焼印加工になります。
※2024年3月現在 電気ゴテの種類は150Wから300Wに変更しています。
やはり、塗膜により保護されている為、焼き目が入りません。色も黒なのですがナチュラルな色の素材でも結果は同じでした。 また、塗装されている素材への焼印加工では、焼印の方に色移り・塗料が溶けて付着するなどが起こります。
同じ焼印を色の薄い素材に焼印した際には、汚れがついてしまいますのでメンテナンス作業も必要です。
ポイント:保護されているため焼き目というより型押し加工のような仕上がりになります。 塗装された木材への焼印加工をした際の焼印には、色移りがしやすくなります。
塗装された木材の仕上がりは?
ハンガー
トレー
ハンガー
番外編 桐箱 箔押し ホットスタンプでの箔押し加工
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