合成皮革や人工皮革などの素材は、今では身の回りの家庭用品などに多く用いられています。 見た目には、本物の革製品のようで、女性の大好きなバッグなど離れていると見分けることは難しいぐらいです。
本革などに比べ、価格が安い事や、軽さ、お手入れのしやすさなどにメリットがある素材です。
2つの違いは、基材になる特殊不織布を用いているか、いないかで区別されており特殊不織布を用いているものを、人工皮革と呼ぶそうです。基材の上に、塩化ビニル樹脂・ポリウレタンなどの合成樹脂を塗布し、いろいろな風合いを再現できます。
今回は、人工皮革への、電気式焼印の加工が、きれいにできるか? 実際に、試していきます!
電気式半田ゴテと、オリジナル真鍮版を使用して試していきます。 電気式焼印の準備は、簡単!焼印を半田ゴテにセットし、コンセントにいれて予熱を約10分程度待つだけです。
ポリウレタンなどの樹脂で、覆われている為、高温での焼印加工では型や、焼き目を着ける前に、溶けてしまいました。上部写真の上側は、軽めにおしつけたもので下側のものは、強めに押したため、貫通しております。 今度は、温度調整が可能なホットスタンプ(箔押し機)にて、型押しを試します。
ホットスタンプなどの、温度調整が可能機材では、素材に適した温度で刻印や箔押し加工が可能です。
こちらは、ホットスタンプの設定温度は、約110℃程度での型押しになります。 色違いの加工後のお写真はこちら
ホットスタンプの同じ設定で、箔押し加工も試します。
電気式焼印と違い、素材を傷つける事なく加工ができます。
結果としましては、人工皮革などの素材へは、温度調整が可能な機材が必要で電気式焼印で焼き目を反映させることは、難しいかと思われます。パワーコントローラーを用いて刻印加工をされているお客様もいらっしゃいます。
刻印を安定させる事が難しいと、聞いており、そして、なにより・・・焼印加工をする際の、けむりが臭いとの事です。 ホットスタンプとの、相性が良く、表面にもよりますが、きれい目のものでしたら箔押し加工が、きれいに仕上げやすい素材です。
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