カステラに焼印でロゴを入れる際、最も重要なのは「温度管理」と「押し当て時間」です。美しい焼き目を実現するために、以下のポイントを押さえましょう。
1. 印面温度について
カステラは非常にデリケートな食材です。温度が高すぎると焦げ付き、低すぎると焼き色が薄くなってしまいます。理想的な焼き目を入れるためには、おおよそ300℃前後の温度で焼印することが推奨されます。
焼印の方法によって、温度のコントロール方法が異なります。
-
直火式焼印の場合:
- 木に白い煙が出ない程度の温度で焼印します。
-
電気式焼印の場合:
- 温度調整器を使用し、一定の温度を保ちながら焼印します。
どちらの方法でも、印面温度が300℃程度になるように調整することが重要です。
温度コントロールのポイント
- 直火式焼印は、火にかける時間によって温度が変化します。
- 電気式焼印も、電源を入れてからの加熱時間によって温度が変わります。
そのため、まずは焼印が適温になるまでの「加熱時間(余熱完了までの時間)」を把握しましょう。
- 直火式焼印の場合、加熱時間の目安は約3分です。
- 電気式焼印の場合、加熱時間の目安は約10分です。
焼印前の試し押し
本番の焼印前に、必ず試し押しを行いましょう。焼き目の状態を確認することで、最適な温度を把握できます。
- 試し押しには、焼き目が確認しやすい木の端材などがおすすめです。
- 印面温度が低い場合、木材に焼き目が入りません。
- 白い煙が勢いよく出る場合は、温度が高すぎる(400℃以上)状態です。
これらの点を参考に、印面温度を300℃程度に調整してください。
2. 押し加減について
カステラの天面の茶色い部分は、糖分がカラメル化しているため、非常に焦げ付きやすい状態です。そのため、印面温度だけでなく、押し加減にも注意が必要です。
適切な温度で焼印する場合でも、長く押し当ててしまうと焦げ付きや表面剥がれの原因になります。
せっかく温度管理をしても、押し加減を誤ると失敗してしまうので、以下の点を意識しましょう。
- 丁寧に押すことも大切ですが、温度が適切であれば、ポン、ポンとリズミカルに短時間(約1秒以内)で焼き付けるのがおすすめです。
まとめ
カステラへの焼印を成功させるためには、温度管理と押し当て時間の両方が重要です。これらのポイントを参考に、カステラへの焼印にトライしてみてください。
カステラへの焼印デザイン
印面温度と押し加減がカステラ焼印で重要な鍵というご紹介をさせていただきましたが、焼印にするデザインもきれいな仕上がりをするためには大切です。
細かすぎるデザインは、カラメル化された部分に焼き付けると、潰れてしまう可能性があります。比較的シンプルなデザインや、太めの線で構成されたデザインが適しています。
また、焼印の面のお手入れも重要です。過去の焦げなどが付着していると綺麗な焼印になりませんのでご注意ください。
焼印本舗では、お客様のロゴに合わせた最適な焼印の製作と、加工方法のアドバイスを行っています。
こちらの記事も合わせてどうぞ