打刻ではない非加熱での刻印・素押し加工のやり方

ロゴ入れの加工の種類は焼印・箔押し・刻印(型押し)があります。刻印(型押し)加工のやり方について簡単にご説明させていただきます!

刻印(型押し)加工は、金属や革、紙、プラスチックなどの素材に模様や文字を浮き彫りにする技法です。

素材に対して焼き目やインクなどを使わず、デザインや模様をそのまま圧力で押し込む加工技術で、素押しなどともよばれています。

素押しのメリット
長持ちする:インクや塗料を使わないため、色褪せや剥がれがなく、長期間美しさを保つことができます。
自然な風合い:素押しは素材本来の風合いを生かすので、ナチュラルで落ち着いた印象を与えます。

刻印・素押しのアプローチは大きくわけて二種類、熱をかけてするか、非加熱で加工するかの違いです。

非加熱での加工では、打刻(ハンマーなどの叩く圧力で)か、万力・プレス機などで圧力をかけるかの方法があります。今回は、非加熱での刻印(型押し)で打刻加工では加工がむずかしい事例のご説明をさせていただきます。

非加熱での打刻ができない、あるいは難しい加工では、刻印のデザインと刻印する素材で決まってまいります。刻印のデザインに含まれる線幅・ベタ面の面積が多いもの、刻印自体のサイズが大きいもの。刻印する素材の厚み自体が薄いもの、硬いものなどの場合、非加熱での打刻ではロゴや文字を反映させづらい傾向があります。

石けんに刻印加工のやり方

デザインの線幅が太い、いわゆるベタ面が大きい場合には打刻ではなく…

より圧力がかかりやすいように、面全体でプレスをかけることでしっかりと型が入る場合もあります。

ハンマーなどでの打刻加工でも、型ははいらなくはないのですが、ベタ面が多いデザインでは、浅い仕上がりになりがちです。

画像は、石鹸へのプレス加工をしていますが、硬い石けんへの加工をする場合には刻印をぬるま湯で少しだけ温めてから加工というやり方もあります!

こちらは、タフな本革への刻印(型押し)加工

刻印の大きさが5センチから6cmぐらいのサイズで革が硬い場合には、非加熱の打刻加工では、刻印の両端部分や細かいデザインを浮き彫りに仕上げることができません。

くっきりとしたエンボスできれいに加工するためには、革を湿らしてクランプでじょじょに圧力をかけていくとこのような仕上がりになります!

万力・クランプを使った型押し加工の画像

万力・クランプなどの道具はホームセンターなど、いろいろな種類が販売されています。クランプでの加工をされる場合には、クランプの股上を深さは事前にチェックしておく必要があります。

製品や生地のロゴを入れる部分までの距離だけ、事前にしっかり確認してからご用意ください!

万力・クランプを使った型押し加工の画像

非加熱でのプレス加工でも、圧力をかけた部分は少し色が濃くなるなどしますので、素材により違いはありますが素材本来の風合いを生かすので、ナチュラルで落ち着いた印象でロゴがはいります!

ロゴの耐久性も高く、素材の魅力を活かした控えめで上品な装飾技術、刻印(型押し)加工のご紹介でした!


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