インソール(人工皮革)に型押しと箔押しをしてみよう!

今回は中敷きへの箔押し、型押しの加工の試し押しです!素材は人工皮革です。

シューズの中敷き(インソール)に箔押しまたは型押しでの名入れサービスをご検討のお客様よりご依頼いただきました。真鍮文字(サイズは縦7mm)とホットスタンプで早速試していきます。セットしている文字は、大文字の『SAMPLE』 専用の真鍮文字スロット(文字をセットする受け皿)をホットスタンプにスライドして装着します。

名入れ用の真鍮文字アルファベット。本来はもっと金色に輝いています。 ホットスタンプがすでに、あたたまっていても、この真鍮文字スロットとセットした真鍮文字があたたまるまでは、少し待つ必要があります。

ホットスタンプ本体自体がすでにあたたまっていれば、文字スロットをセットしてから3分ぐらいでOK。真鍮という金属は熱伝導が良いので、あっという間に熱くなります! 加工道具の準備はOK!次に素材を要チェックです。

加工する面は、人口皮革、下にはウレタンが張り付けてあるインソールです。 綺麗に名入れやロゴを入れるためには、加工する素材の特徴・形状も含めて良く理解していることが重要です。

とはいうものの、原材料を詳しく掘り下げる必要はございません、、、 型押し、箔押し、焼印加工いずれの加工でも、加工位置が水平であることが望ましいのです。特にホットスタンプのような機材での加工では、デザインされた金型(焼印や真鍮文字)自体は垂直にしか降りてこない。

半田ごてや直火棒などの手押しスタイルの加工では、加工する素材が曲面などの場合でも、押しまわすことができます。 今回加工するインソールは、わりとフラットなので加工位置は水平な状態で押すことができそうです。

心配なのが、下地のクッション。衝撃をやわらげる役割をになっているウレタン素材が型押し、箔押しをした際に影響しなければいいのですが。。。 まずは、箔押し加工からいってみます!

人工皮革でも、ツルっとした素材なのでナイロン系素材用の箔を使います! 革用の箔とぱっと見は区別がつきませんが、裏を見れば違いがわかります。キラキラしている表ではなく、裏面が黄色っぽいのが革/紙用の110度設定の箔で、裏が銀色っぽいのがナイロン系素材への箔になります。

※箔の種類により、違いがありますのであくまでも弊社取り扱いの箔に限ってのお話しです。 インソールの上に、箔を乗せ、約1秒程度、強めに押しました!

ナイロン系素材の箔は設定温度を130度で加工をしてください! ぐっと押し込むと、かなり食い込みます!強く押し込みすぎると、文字だけでなく文字スロットの部分まで当たってしまうので加減は必要です。

下地にクッションがあったので心配でしたが、以外と綺麗に仕上がりました! インソールなので、箔押し加工がきれいに入っているとしても、何度も脚で踏まれることになる部分。

通常の箔押しをしただけでは、摩耗や生地の動きがある場合には剥がれてしまうことも充分にあります! 製品の性質上、箔押し加工は厳しいのかもしれません。ネイルのトップコートのような表面をガードする仕上げなどが必要かもしれません。 型押し加工は、動画でご覧ください!

下手な文章書くよりも、言葉がつたなくても動画の方がわかりやすいかもしれませんね・・・百聞は一見に如かず!箔押し加工も撮っていれば良かったです・・・

人工皮革への型押し加工では、熱で溶かしてデザイン部分を凹ませる!箔押しと同じ温度130度で綺麗に型が入りました!箔押しとちがい、派手さは無いのですが、ロゴの耐久性は問題なく箔押しよりも上です!インソールには目立たないけど、型押しの方が現実的かもしれませんね!

 

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