焼印本舗の店長ブログでは、きれいに焼印ができている事例のご紹介だけではございません。失敗は成功の基といいますが、焼印の失敗の事例を知ることでオリジナル焼印導入後のミスマッチを減らすことができるかと思います。
今日のブログは食べ物への焼印失敗あるある、ずばり、焼印押した時にはがれてしまう問題です。※焼印の失敗とは、オリジナルのデザインで作ったロゴや文字などが、きれいに焼き目で再現ができないこと。
焼付けた時に素材の表面が、ボコっとはがれてしまう。そして、焼印の印面にぴったりと張り付いてしまうという現象について、画像などでご紹介させていただきます。
食パンの外側などへの焼印の再現性はかなり高めです
焼印した時にはがれてしまう、主な原因としては、『焼印の印面温度』と『食材』です。焼き付けをする時の温度が高すぎる場合、もしくは低すぎる場合でも、このはがれは起きてしまいます。
食材の種類によっても、焼印を押した時にはがれてしまいやすいものがあります。はがれてしまいやすい素材の特徴としては、表面がもろい、やわらかいという点です。
甘いどら焼きも、はがれやすい食材のひとつです。全国津々浦々にあるどら焼きなので、原料や製法など違いがあると思います。焼印が入りやすいものと、難しいものがあるので一概には言えないのですが、表面がベタっとしているどら焼きは、はがれやすい。食べるとおいしいのですが、焼印する時にはちょっとだけ難があります。
攻略法は、高温、短時間の焼付け。2秒以上押しあてると甘いどら焼きははがれてしまいます。そして焦げすぎてしまいます。
ロールケーキに焼印をおした画像です。すべてが焼印ではがれてしまったわけではございません。透明のフィルムで巻かれている状態のロールケーキ、フィルムをはがした時に表面の一部が、はがれてしまいました。
かなりデリケートなロールケーキ、こちらのはがれてしまう問題もやはり、押し付け時間が肝心です。しっかり焼付けてしまうと、はがれてしまうため焼き色はきつね色程度で、サッと早目の焼印がおすすめです。
ロールケーキなので、曲面(カーブ)への加工になりますので余計に慎重にはなりやすいのですが、思い切りの良さも必要です。
マドレーヌに焼印を押している画像です。先の2例と同じように、こちらも焼印を押し付ける秒数が長くなると、はがれてしまいます。焼き菓子全般に焼印のはがれてしまう問題はあてはまります。クッキー、カステラなどの人気スイーツもはがれやすいのです。
焼印押した時に、はがれてしまう問題は、『高温短時間の焼付け』『焼き色をうっすらきつね色控えめ』のような、食材の状態に応じて焼き目で再現できるやり方、落としどころを見つけることが重要です。
食材によっては、そもそも焼き目が入りづらいものがあります。無料の試し押しでの事前のテストや、自宅にあるフォークなどをコンロであぶって、ジュっと先っぽを押し付けるなどでも簡易のチェックが可能です。
素材の特性(焼き目の入りやすさ)を知っておくと焼印押す時に困りません!ご参考にしていただけましたら嬉しいです。