どれぐらい細かいデザインまで製作できる??
オリジナルのデザインで作る焼印本舗の焼印・刻印製作では基本的にはどのようなデザイン(線が細い・サイズがかなり小さい)でも製作は可能となります。 ただし、細かいデザインで焼印を製作したとしても、その細かいデザインをご利用予定の素材に加工をした際にはデザイン通りには焼き目や型を加工する事ができない事があります。
細かいデザインを焼印加工として、きれいに反映できないケースでは焼きにじみによる焼きつぶれが、主な原因になります。 では、どのようなデザインの場合、焼きにじみが多くなってしまうのか?
焼きにじみを回避するポイント その1 白抜き
焼印のデザインでは、白と黒の2色での表現となり、黒色部分で表現されている箇所が凸部分。(焼き目として反映される部分) そして白色で表現されている部分が凹部分で、特に凹んでいる白抜きで表現されている部分が囲まれているデザインの場合に焼きにじみが起きやすい原因となります。
デザインや製作後の焼印・刻印でも、メガネのフレーム部分の白抜きがきちんと表現できていても・・・ちなみにサイズは、幅20mm*高さ30mmです。
焼印加工をした時には、線で囲まれている部分が焼きつぶれやすい!
焼きにじみを回避するポイント その2 線と線のすき間
真鍮(しんちゅう)製の焼印の彫り(デザイン部分)の深さは約3mm程度あります。 ただし、以下のような場合では、彫りの深さを3mmもとれない事があります。 焼印本舗の焼印製作では機械彫りの為、線と線のすき間があまり無いデザインの場合 下の写真のように隙間が狭いと彫りの深さが1mmも掘り下げる事ができません。
推奨のすき間の間隔は約1mm程度があるほうが加工後の仕上がりがよくなります。
焼きにじみを回避するポイント その3 素材との相性
焼印のデザインについて、線の細さや、隙間などのデザインデータの特長をご紹介してきましたが、やはりこの加工する素材というのもかなり重要なポイントとなります。
焼印加工できる素材は、革・木製品・食品などお客様によりいろいろございます。 焼き目を安定してつけるには、素材毎の特性をある程度知っておくだけで加工を安定させる事ができるかと思います。
簡単にいいますと、焦げやすいかどうかということなんです・・・ 下の2つの加工後の写真は、隙間の感覚が違う焼印で加工をしたものになります。 ちなみに、加工後の仕上がり写真では、下に行くほど押しつけ秒数を長くしております。
本革にも電気式のはんだごてで焼印をしていますが、長く押しつけて加工するとデザイン以外の部分にも熱が伝わり収縮してしまいます。
さいごに
オリジナルの焼印のデータを用意する場合には、これら3つのポイントに気をつけてください。 焼印加工では、印刷のように仕上がらないのも焼印の味わいになります。 あまり神経質にならずに、焼印だからできる仕上がりをお楽しみいただければと思います!