レザーツールズでは、自作加工ができる機材やオリジナル版の製作などの取り扱いをしております。
お客様により、使われている素材は千差万別で、同じような素材での加工の仕上がりではおおよその仕上がりやできばえについて、お問合せの際にはご返答させていただいております。
例えば、木製品などの場合、木の種類、仕上げ材の有無、形状、乾燥具合などによって加工の仕上がり具合も違ってきます。
今回の素材は紙。紙と一言でまとめきれない程の種類がございます。
紙類への加工でも、化粧箱(装飾を施した)、商品を入れるパッケージへの箔押し加工になります。
ギフトボックス、紙箱への箔押しの試し押しのご紹介です。
紙箱への加工の事前にチェックするポイント
化粧箱・紙箱への加工をする際にいくつかの確認していただくポイントがありますのでご案内をさせていただきます。
その1 形状
箔押し加工をする場合、温度調整が可能な機材での加工が必要となります。
弊社では、ホットスタンプTW350という機材がございますので、ご利用になられる予定の機械に水平に無理なくセットできるかという事が大前提となります。
ホットスタンプなどの機材は、機種によって加工できる大きさが決まっているものが多く、事前に加工したい素材の加工位置などの寸法を図ってください。
右上の黒い丸は、ホットスタンプTW350の支柱になります。
支柱からちょうど8cmの位置が刻印などを取り付けるヒーター部分の中央の位置になります。基本的には、この位置に刻印や名入れ用の文字などがセットされる位置になります。
ホットスタンプでできる加工の特長はあらかじめセットした刻印などを決まった位置、決まった温度で加工ができる事です。
8cmしかない・・・ここのサイズについては仕方ないのでA4のノートの中央部分などには届かいのです。(基本的には・・・)
基本的には、と書いた理由には、2つのやり方があるので目安の8cmでは届かない場合の対処法について
1、刻印をとりつける方向を逆にする。
刻印や文字を反対に取り付ける事で、素材の端から8cmの場所であれば通常のセットで加工する事ができます。
支柱以外の邪魔はないので手前と左右については、素材の大きさは関係ございません。
2、ボンディングテープ
ホットスタンプTW350のもうひとつの刻印のセット方法にボンディングテープ(耐熱性両面テープ)でのとりつけがあります。
このセットのやり方でも、基本的には、アルミプレートの中央部分に取り付けていただく方が方押しにならないのですが、、、
加工したい位置に制限などがある場合には、アルミプレートの先端部分などにとりつけて加工する事もあります。
その2 水平になっているか
紙箱などの場合、組み立てる前には、下記の写真のように加工する位置によっては、段差ができてしまうものもあります。
加工の種類でも、箔押し加工について、特に紙類などへの加工の場合、この段差が少しだけでも仕上がりに影響が出やすくなります。
あまり神経質になる事は無いのですが、段差がある場合には、袋状になっている紙の間にゴムマットなどでサポートしてあげるだけでOK。
ゴムマットの他にも、クッション替わりに、梱包などで使われる薄いシートなども便利です。
その3 紙の素材
化粧箱など装飾されたような紙類の場合、通常の箔ではきれいに定着がしないものもございます。
でも、大丈夫!
つるっとした手触りの場合は、ナイロン用の箔があります。
箔押し加工の試し押しで、まず使うのが一般的な箔。
そして、次に使うのがナイロンなどに使う箔です。(PP、クリアファイルなど)
試し押し 加工編
それでは、今日のご依頼の素材へ箔押し加工をしていきます。
簡単な治具づくりを事前にするだけで、同じ位置に同じ加工を自作できますので!
まず、作業台にあわせた何か(今回はカッターマット)にマークをつけます。
そして、同じ素材の加工したい位置にくるように固定します。
紙なのでカッターでくりぬいて性格に位置決めをしました。
ホットスタンプの作業台にもどし、ずれないように固定します。
同じ素材であれば、重ねるようにセットすればOK!
同じ位置にきれいに箔押し加工ができました。
時短で無理なく加工ができるようにするためには、少しだけ事前の準備が必要ですが一度お試しください!