仕事の休憩中には甘いお菓子がほしくなる店長おかどめです。
年を重ねたせいか洋菓子よりも和菓子をえらぶようになりました。食わず嫌いで、いい年になるまであんこが入ったものを一切食べてこなかった反動かもしれません。
焼印のご相談では、和菓子、洋菓子問わずお問い合わせをいただきます。おおきなくくりで、焼印がしやすいのは、あえていうなら和菓子の方がやりやすいものが多いかと思います。
洋菓子が、なぜ和菓子よりも焼印が難しいのかは、原材料の違いも一因かもしれません。焼印でロゴや文字をいれる際には、熱した金属を押し当て焼き目(焦げ)をつける加工のため、焦げやすい原料が多く含まれていると焼印押すのが難しくなるというわけです。
和菓子は、米や麦・豆類といった植物性の食材。
洋菓子は、卵・牛乳・バターなどの動物性の食材。
食べるのは洋菓子も大好きなのですが、焼印する食材としては難しい素材です。洋菓子の種類の中でも、すべてのものが焼印押すのが難しいわけではないのですが、特に難しいのが表面がフラット(水平)になっていない洋菓子です。
表面の凹凸具合では、和菓子の方がどちらかというとまっすぐなものが多いのも、和菓子が焼印しやすい要因です。どら焼きやきんつばなど。
フィナンシェやマドレーヌ、クッキーなど焼いて作られているお菓子、焼き菓子への焼印はお菓子のジャンルの中でもかなり難しいです。
難しい素材に焼印をするには?
・焼印を押す表面をチェック
・焼印にするデザインはシンプルにする
・焼印を加熱する道具の選択
焼印を押す表面をチェック
焼印でのロゴ入れでは、素材の顔になる部分(一番めだつ場所)に押されることが多いかと思います。焼印を押す場所の凹凸をチェックしてください。
例えば、クッキーなどは形状や大きさなど多少の個体差があるとは思いますが、クッキー全体の大きさと、横から見た時のふくらみ具合をチェック。丸い形や四角いクッキーでも、端の方はなだらかな曲面になっているものが多いため、なるべくクッキーの端ぎりぎりまで、焼印を押さないような大きさにすることが重要です。
※素材サイズを確認する際には個体差があるため、おおよその平均値もしくは一番小さい大きさにあわせておくと困りません。
次に、素材の表面の状態をチェック。バターや砂糖、油分や水分が多く表面についている場合、焼き目をつけるのは至難の業です。
試し押しや焼印レンタルのサービスなどで事前に焼き目が入るかの確認、もしくは、自分で試す場合には、フォークなど金属を加熱して簡単な焼き目のチェックもおすすめです。
焼印にするデザインはシンプルにする
洋菓子に限ったことではないのですが、焦げやすい素材への焼印をする時には、焼印デザインをシンプルにするのが鉄則です。
焼印を押す素材とデザインによっては、焼きつぶれてしまうことが事前に予想ができる場合には必ず、デザインやサイズ変更などのご案内をしています。
革や木材などへの焼印加工でも、デザインの線より焼き目は少し太くはいります。食べ物への焼印加工では、革や木材よりも焼きにじみは太くなりやすいため、デザインのチェックも食品への焼印の方がきびしめで確認しています。
焼印を加熱する道具の選択
焦げやすい食品への加工では、電気式の焼印セットがおすすめになります。
理由は、直火での加熱の直火式焼印と違い、温度の調整が比較的しやすいからです。焼き菓子などでは特に、電気式の焼印を温度調整機で大まかに温度を調整しながらの加工がおすすめ。
焼印加工での焼き目は、絶対に真っ黒にすればいいというわけではございません。きつね色程度の焼き目でやさしくいれることで、焦げすぎてしまう失敗、ロスも減らすことができたりします。
素材の特性、形状や状態を見極めることと、焼印にするデザインをシンプルにすることで、無理なくロスなく焼印でのロゴ入れをすることができますので、ご参考にしていただけましたら幸いです。
店長ブログは毎日更新中です♪焼印、型押し、箔押し加工などの試し押しなどご紹介しています。