亜鉛板スタンプ...
今回、ご依頼頂いたサンプル制作に送られて来た亜鉛板です。
とても薄く、版のベース部分が1mm弱…約0.7mm…版の薄さは箔押しにはほぼ関係ないと思います、ボンディングテープでベーズのアルミ板にくっ付ける訳ですから….
しかし、問題なのはこの版の部分の深みです…写真に写っているのはトンボの部分ですが、かなり薄く深みも1mmに満たない深さです。それに、エッジが丸いのでくっきりと箔押しするのはかなり難しそうです。
これは模様部分ですが、なかなか綺麗に押せません。温度も110°辺りから130°辺りまで試しましたが….名刺の様な文字列の版は結構綺麗に入りましたが、幾分部分的にかすれてしまいます…まず製品には程遠い状況です。今回2枚の亜鉛板での加工をご依頼頂きましたが、一枚はサイズが大きく取り付けるアルミ板から大きくはみ出してしまいます..
やはり1mm弱の厚さの亜鉛板では、アルミ板のサイズ内でしかプレスをかける事が出来ません、どうしても撓んでしまいます。
やはり、この薄さの亜鉛板…エッジもなだらかな丸みがある…では大きなプレス機械でないと…調整が利かない..綺麗には難しそうです。それに、今回は紙素材への箔押しでしたが、やはりこの薄さでは他の素材…革とか厚みのある、そして柔らかい素材には活字イラスト意外の部分も接地してしまいほぼ加工不可能な感じです。