極薄の革にロゴを入れるやり方はありますか?

今日の試し押しは、厚みのとっても薄い革。厚みの薄い革にロゴマークを入れるやり方についてのご紹介記事です。熱を加えない打刻加工、電気式焼印の半田ごてでの焼印、温度調整が可能なホットスタンプでの加工の3つの違うやり方で試し押しをしています。薄い革にきれいにロゴを入れる時のご参考にしていただければ幸いです。 厚みがかなり薄い革にロゴが入るのか? ペラペラのうすい革に、打刻、電気式焼印、ホットスタンプの順番に仕上がり具合をためしていきます!

打刻加工 打刻棒

真鍮文字の打刻用セットと、真鍮製焼印の小さいサイズのデザインで打刻していきます。 叩く圧力のみでへこます打刻加工の仕上がり 薄い革 薄い革に打刻する場合、少し固めの下敷き(ゴムマット)を敷いて加工をしていきます。硬い下地(机や作業台)の上に置いて叩いても深さをつけた仕上がりができません。 厚みのある革でも、重ねて縫製されているため、仕上がりがクッキリでません。。。 打刻加工では、素材の下には金床のような硬い下地の上にのせて加工をする必要があります。こちらの厚みのある革が一枚であれば、打刻加工でももう少しクッキリと型をつけれるのですが、裏側にもう一枚縫製されているため衝撃が吸収されてしまいます。

電気式焼印 半田ごて

焼印用の100W半田ごてで焼印加工 電気式焼印で使う半田ごては、温度調整機能がありません。パワー全開でいくと真っ黒こげになってしまうので、半田ごてとコンセントの間にパワーコントローラーという簡易の温度調整ができる機材をつけています。 パワーコントローラー・・・電圧を調整して、半田ごての温度をおおまかにコントロールできる機材。 濃い焼き目でロゴがはいりますが・・・薄い革に焼印 温度調整をしても、熱が高すぎるようで、デザイン以外の部分にも熱がまわってしまいます。フニャフニャになってしまいました・・・ 厚みのある革だと、焼き目がきれいに入りました! 動画でも加工をご覧いただけます。

ホットスタンプ 型押しと箔押し

温度調整が出来るホットスタンプでも試し押ししていきます。 設定温度は、120度で型押し加工 ホットスタンプでは、温度を調整できるだけでなく、垂直に刻印がおりてくるので掛けれる圧力も均等で手押しの半田ゴテや打刻加工と違い、仕上がりが良くなります。 ホットスタンプで型押しと箔押し加工 やはり、温度調整ができる機材だと、型押し加工もクッキリと仕上げることができるようです。箔押し加工は少し仕上がりが良くないですが・・・

さいごに

薄い革への打刻加工は、おすすめできません。素材自体に深さが無いため、クッキリとした仕上がりをすることができないためです。薄い革にロゴのマーキングをされるのであれば、温度調整が出来る機材での型押しや箔押しが仕上がりをきれいにしやすいのでおすすめです! ロゴなどのマーキングをされる場合には、素材の性質にあわせたやり方を選んで加工する必要があります。革と一口にいっても、種類がたくさんあり、鞣し方によっても刻印した際の仕上がりには違いがあります。 同じ革でも、厚み、色味によっても、ロゴの見え方も大きく違ってきます。素材の特性にあわせて、加工する道具や表現をあわせていくという手法がおすすめです。ご参考にしていただければ嬉しいです!

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