今回の試し押しの素材は、薄い合皮生地となります。箔押し加工での試し押しは、温度調整ができるホットスタンプTW350を使います。素材自体に厚みが無い場合の箔押し加工では、下敷きのチョイスで仕上がり具合にも違いがでます。
生地の厚みが薄い、加えてシボ(凹凸)の型押しが施されていますので、箔押しの際の押し込みは少し強めでの加工が必要となります。凹んでいる部分に箔がつかないと仕上がりにムラがでてしまう傾向があるため。
設定温度は、使用している革用箔の120℃にあわせています。下敷きに置いたゴムマットがやわらかすぎたようでへこんでいる部分に少し箔がついておりません。
下敷きに厚紙をおいての加工の仕上がりです。生地の凹み部分にもしっかり箔が定着しております。ただし、大文字のAの隙間などまで箔が定着してしまっております。線と線の隙間が狭い箇所は箔押しした際に放射熱で箔がついてしまうことがあります。
ホットスタンプ(箔押し加工)では、素材にあわせた箔の種類と下敷きのチョイスが重要です。最初の一個目のきれいな仕上がりができるまでは、試行錯誤が必要になります!
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