打刻加工とは?紙への打刻加工の仕上がりについて

季節はすっかり、秋。子供の運動会も順延したり、自然に翻弄されたここ1カ月を過ごしております。 9月初旬の台風からようやく落ち着きを取り戻したので、さぼっていたブログを再開いたします…

今回のご紹介は、紙箱への打刻加工についてになります。 まず、打刻加工について。 使うオリジナル版は、焼印でつかう同じものになります。 ただし、打刻をする相手により打刻で使う刻印の金属が決まってまいります。

簡単にいうと、たたく方の素材よりも硬い金属である必要があります。 今回は、紙箱ですので、真鍮(しんちゅう)製の刻印でOK! 相手が金属の場合は、金属の硬さにより、鉄(ステンレス)製などで打刻をいたします。

木製品への打刻の場合などは、真鍮製の金属で打刻すると、真鍮が負けてしまい変形しやすくなります。(真鍮は比較的やわらかい金属になっております。)

打刻加工とは

そして、打刻加工では金属版を金づちなどで、たたく圧力でへこみをつける加工です。 主に革などの素材でよく用いられる加工のひとつです。 熱を加えない加工になりますので、サイズやデザインに制限があります。

 

サイズについて

相手の素材にもよりますが、推奨サイズは30mm程度。それ以上大きくなってしまう場合は圧力が分散しがちになります。(たたいて使う場合です。)

 

デザインについて

デザインについては、黒ベタ部分が多いものの場合、同じく圧力がかかりにくい傾向にあります。線で表現されているデザインの方が仕上がりやすくなります。 ※専用のプレス機などでの加工の場合は、かなり細かいデザインや大きい刻印でもへこみがきれいに入るかと思います。

 

実際に打刻加工したものが、上の写真になります。 いつもの焼印に専用の打刻棒をとりつけた仕様になります。 少し、薄い仕上がりになってます。

 

ちなみに、小さいサイズのステンレスの打刻版(ポンチ)の数字6を加工した際の仕上がりです。 あまり力を加えなくても簡単にしあがります!

 

打刻ではないですが、熱を加えた型押し加工の仕上がりです。

 

熱のサポートもあり、深くへこみがつきました。 少し見えにくいですが、線幅の丸のデザイン(レーダーみたいな)では ホットスタンプTW350でも、へこみが浅くなってしまいました。

さいごに

打刻加工についてのお問い合わせも多くいただいております。 焼印でご購入されたお客様でも、専用の打刻棒さえあれば電気式焼印では表現できない型押し加工をご利用いただけます!

レザーツールズのオリジナル版は、後からでも加工のやり方を簡単にチェンジできるように仕様を統一して製作させていただいております。 焼印・刻印・箔押し加工を同じひとつの版で、やり方にあわせた機材に簡単セットでもっと自作加工できる幅がひろがってまいります!

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