今日の試し押しのご依頼は、シリコン製ケースへの刻印加工になります。シリコン樹脂への名入れ・ロゴ入れのご参考にしていただければ幸いです!それでは早速はじめていきます。
シリコンのケースにロゴの刻印をしてみよう!
試し押しの前に素材をチェック!
袋状になっており、厚みにも違いがあるシリコン製ケース
ジップロックのように、中にいれたものを収納できるようになっています。 ロゴを入れることができる場所は、少し薄くなっている部分だけになります。色の濃くなっている部分はジッパーの役割を果たしているので、この部分には刻印することができません。(水平に置けないというのが一番の理由です。)
今回のシリコン樹脂でできているカバーのシリコンって?
石からできた素材で石を精製していろいろな特性を持った高性能ポリマー化合物が作成されるようです。樹脂・オイル・ゴムなどさまざまな性能状態になるため電子電気関係から化学、繊維、食品、化粧品、建築とあらゆる分野で活躍しています。
※参照元 共和工業株式会社 シリコン素材は、熱に強いのも特徴のひとつ。なんと、耐熱温度は、ふにゃふにゃの手触りからは想像しにくい220~250度です。レンジで調理できるシリコン製調理器なども最近ではよく見るようになっています。 まず最初に、温度調整ができるホットスタンプTW350で220度からためしてまいります!
袋状のケースに刻印をする時にはコレ!可動式作業台のご説明から!
中央の写真のバーのが可動式作業台。→はホットスタンプのメイン部分を外したもの。
袋状の製品への加工にあると便利なオプションパーツ【可動式作業台】
治具を用意することなく加工ができるようになります。
シリコン製ケースに刻印加工
加工できる仕上がりを試す時にいつも文字サイズ5mmのSAMPLEという文字を使用しています。この5mmをクリアーすると、次は3mmのSAMPLEでテストし最小のサイズをたしかめています。
まずは220度で!
約10秒おして、型が入りませんでした。220度
240度→260度とすこしづつ温度を高くしてテストは続きます。 入らない!!260度
300度 5秒 綺麗に入っているようですが・・・
300度 5秒 穴があいちゃっています。。。 温度を高くすると、型自体はクッキリとしあがります。ただし、製品に穴があいています。
280度で長めに押した仕上がり こちらの写真のSAMPLEとSAMPLEの間にも、実は刻印をしています。約5秒の押し付けでしているのですが、型が入りませんでした。温度もそうですが、押し当てている時間のコントロールも必要になりそうです!
オススメの温度は?
こちらのシリコン製ケースへの型押しできる?温度は280度ぐらいだと思います。300度を超える温度でも試したのですが、型は目立つのですが、シリコンが切れてしまいます。
280度で、じっくり8秒おしつけること。が今のところオススメのやり方になります。
色味によっても目立つものとそうでないものがあります。
試し押しの機材:ホットスタンプTW350
さいごに
樹脂素材などのロゴ入れの加工では、仕様されている原料の割合や製造過程などにより、加工の仕上がり具合に違いが出てまいります。
シリコン製という名前だけでは判断しにくいロゴ入れの仕上がり、革や木材、食品などにも言えることですが、仕上がりに不安がある場合は事前の試し押しがおすすめです!お気軽にご利用くださいませ。
私の車のナビは、エンジンを起動すると挨拶の終わりに今日が何の日かも教えてくれます。『今日は、白虎隊の日です。』みたいな、タイトルだけ言ってくれるので、『なんやそれ~』と一人でツッコミを返すというルーチン。でも、やっぱり気になるので、なんで白虎隊の日なのかをググっています。
皆様、良い週末をお過ごしくださいませ。暑いので水分補給と塩分チャージをしながら、残暑をやり過ごしていきましょう!