焼印や刻印を押す1個あたりの作業時間はどれぐらい?

焼印本舗では、オーダー焼印の製作と加工道具の販売をさせていただいております。 オリジナルの焼印・刻印で実際に焼き印・刻印・箔押しなどの加工はお客様自身でしていただくことになります。

よくあるお問い合わせに、『1個あたりの作業時間を教えてほしい!』 時間は有限ですのでビジネスでは、とても大切なポイントです。 今回は、自分でする加工の作業時間の目安についてご紹介させていただきます。

作業時間とは?

自分で加工する場合、加工を始めるまでの準備をする時間も考えておく必要があります。 焼印をする場合には、オーダー焼印を加工道具に取り付けて加熱が完了するまでの時間などの間接作業時間。 実際に焼印や刻印をおしている稼働している時間を直接作業時間として、各種加工の作業時間の目安をご案内いたします。

 

焼印の作業時間の目安は?

各種加工のやり方の準備時間(セットと加熱時間)と実際の作業時間の目安になります。 この時間に、含んでいないものが、素材を入れ替えてセットするまでの時間。 加工予定の製品や素材により、加工するまでの時間を足してください。 加工位置にあわせる精度により時間差がかなりあると思います。どの加工でも加工の位置を安定させるための治具(じぐ)などを用意することで、入れ替え時間も時短できます。

 

直火式の焼印加工の場合 直火棒

準備時間 セット:3分 加熱時間:2分
※直火式の焼印では、加熱する手段(カセットコンロ、ガスバーナー、炭火など)によりあたたまる時間には違いがありますが、ここでは一番時間がかかるカセットコンロの時間の目安とします。

1個あたりの直接の作業時間:1秒から2秒程度
時短の焼印ならこれ 直火式セット

電気式の焼印加工の場合 半田ゴテ

準備時間 セット:3分 加熱時間:10分から15分

※電気式の焼印では、加熱する半田ゴテの容量(100W・300W)と焼印の大きさによりあたたまる時間には違いがあります。

ここでは電気式セットの最大の大きさの焼印XLサイズとしています。横70mm縦70mm。

1個あたりの直接の作業時間 
革:1秒から2秒程度
木材:2秒から5秒程度(木の種類、特に硬い場合など押しつけ時間が長くなる場合があります。紙類なども以外に時間がかかります。)
食品:2秒から3秒程度
革・木・食品にロゴを入れる 電気式焼印セット

ホットスタンプの焼印加工の場合 ホットスタンプTW350

準備時間 セット:5分 加熱時間:15分

※焼印のサイズは横70mm縦70mmで最大の設定温度350度を想定した時間となります。 ホットスタンプのように温度調整ができる加工道具の場合、作業時間を短くしたい場合は設定温度を上げることで時短できます。

1個あたりの直接の作業時間:約2秒から5秒程度

刻印の作業時間の目安は?

刻印(型押し・素押し・空押し)は、デザインした金属の金型で素材をへこます手法です。 経年劣化もしにくい人気のマーキングの手段のひとつ。

打刻加工の場合 打刻棒

準備時間 セット:1分 加熱時間:0

※熱を加えない打刻加工では、焼印・刻印を打刻棒にセットする時間のみ。 1個あたりの直接の作業時間:約2秒から3秒程度 ※焼印の大きさにより、数回に分けて叩く場合もございます。 革への刻印はこれ 打刻セット

ホットスタンプでの刻印加工の場合 ホットスタンプTW350

準備時間 セット:5分 加熱時間:10分

※焼印のサイズは横70mm縦70mmで設定温度150度を想定した時間となります。 1個あたりの直接の作業時間:約1秒から5秒程度 ※ホットスタンプでは、温度調整ができるため温度と押し付けている時間により刻印の深さ(仕上がり)をコントロールしやすくなります。 ホットスタンプと焼印のお得なセット

箔押しの作業時間の目安は?

金属のような質感で印刷できる箔押し加工では、熱圧着できる箔を使います。 箔は、金型のサイズよりやや大きめにカットして用意してください。 大量の箔押し加工をされる場合は、箔ホルダーがあると作業効率が上がります。

 

ホットスタンプでの箔押し加工の場合 ホットスタンプTW350

準備時間 セット:5分 加熱時間:10分

※焼印のサイズは横70mm縦70mmで設定温度110度を想定した時間となります。 1個あたりの直接の作業時間:約1秒から3秒程度 もう外注に頼まなくても大丈夫!ホットスタンプ

作業終了後の時間について

各種加工の作業が終えられた際に必要になるのが、後片付けなどの時間。 特に焼印加工など高温での作業をされた場合に、冷まして保管するのに少し時間が必要となります。

直火式、電気式の焼印加工をされた場合、高温になっている焼印が完全に冷めるまで20分程度かかります。 早く冷えるようにと、決して高温の焼印を水などで冷まさないようにして下さい。

急激な温度変化により変形や破損につながりますので! 熱い焼印を冷ますための方法があります。 熱は熱いところから、冷たいところへ流れていきますので冷えた金属などに焼印をあてていただくと、すぅーーっと熱が下がります。

すぐ冷えるのですが、高温の焼印をあてるので、熱で溶けない素材のものに限ります!! 塗料が塗られていたり、ニスがあったりする素材では焼印が汚れてしまいますので・・・

ホットスタンプなどの場合では、電源をオフにするだけでOK。それでも冷えるのに20分程度はかかりますのでご注意ください。 加工で汚れてしまった、焼印・刻印などは定期的にお手入れをするようにしてください。

しつこい汚れの場合には、つけ置きをしてからお掃除をすればキレイな焼印をキープできます。 印面に汚れがあるまま、使用すると綺麗にしあがりにくくなります。

焼印は、金属(真鍮やステンレス製)なので、水気が苦手。 お手入れで水を使われる場合には、よく水気を切り、サッと加熱するなど水分が付いていない状態で保管するよう心がけてください! メンテナンスについて

 


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著者 焼印本舗 店長 岡留

焼印本舗 岡留 祐介

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