合皮の素材は本革と比べて汚れに強くお手入れがしやすい素材。 バッグや靴、家具などの生地として広く使われています。 合皮の読み方は?ごうひ 合成皮革の省略。
基材の上に、塩化ビニル樹脂・ポリウレタンなどの合成樹脂を塗布し、いろいろな風合いを再現できます。 技術の進歩で見た目には革との見分けがつかないどころか、手触りも合成樹脂の厚みによっては区別できない合皮・PUもあります。 今回の試し押しのご依頼は合皮への刻印。ホットスタンプ(刻印機)を使って温度別に凹み具合を見ていきます!
合皮(ごうひ)の生地への温度別の仕上がり?
合皮生地の色は白。表面にはシボの型がつけてあります。 型押しの加工では、あまり影響はしてこない程度の凹凸感です。 ホットスタンプにオリジナル焼印を取り付けて型押し加工をします。 最初の設定温度は180℃ 左側が短め約3秒 右側が長め約10秒
次に10度あげて設定温度190℃ 左側が短め約3秒 右側が長め約10秒
さらに10度あげて設定温度200℃ 左側が短め約3秒 右側が長め約10秒
さいごにもう10度あげて設定温度210℃ 左側が短め約3秒 右側が長め約10秒
合皮(ごうひ)の生地にロゴを刻印するには?
合皮生地に凹みを入れるためには、温度調整ができる加熱道具が必要です。 合成樹脂はゴムのような素材なので熱を加え過ぎてしまうと溶けてしまいます。
ホットスタンプなど温度コントロールがしやすい機材での加工でも型押し加工の際には 合皮生地が焼き印にひっついてしまうこともあります。 合成樹脂の原料や厚みにより型が入る温度には違いがあります。 まずは、やりたい加工の適温を見つけることがきれいな仕上がりへの近道です。
合皮(ごうひ)の生地に加工した後の注意点は?
合皮生地への加工の後には焼印の印面に汚れがついてしまうことがあります。 溶けた樹脂がこびりついてしまい、焼印が冷めた後には沈着してとれにくい状態になります。
お手入れのオススメは焼印が熱いあいだに真鍮ブラシでこする! 火傷しないように! 同じ色目での型押しの加工の場合はあまり印面の汚れは気にしなくていいと思います。
白い色の生地などの場合、色移りしてしまう場合があるので注意してください。 さらに、同じ焼印のデザインで箔押しの加工を印面が汚れたまましてしまうと熱伝導が悪くなり箔がきれいにプリントできなくなります。
きれいな仕上がりをするためには、使用後のお手入れもお忘れなく! 焼印が汚れてしまった場合の対処法 オススメのお手入れのやり方