今回の試し押しのご紹介は、合皮生地への加工(型押し・箔押し)となります。色目は白で表面には、シボのようなデザインがある生地となります。名入れ加工で使う真鍮文字アルファベットを使いそれぞれの加工の仕上がりを試し押しをしていきます。
真鍮製の文字スロットに、お客様の名前を自由に入れ替えてセットすることができるので文字列がずれてしまうことがありません。新しくなった文字スロットでは、温度変化(熱膨張)により文字の落下もなくなり、安定した加工ができるようになりました。
まずは、箔押し加工から試していきます。ホットスタンプTW350に加工したい名前を入れて本体のアルミスロットに戻します。
文字の入れ替えは、この長細い真鍮製の文字スロットのみを本体から出し入れすることで、続けて名入れ加工が可能となります。
2回目以降の文字の入れ替えでは、加工の種類によってスロットや真鍮文字も熱くなっていますので手袋やピンセットなどを使い文字を交換していきます。 箔押し加工の設定温度は110℃。押しつけ時間は約1~2秒。生地の表面に凹凸があるので少し強めに押しこみます。
箔押し加工で強く押し込むと上のお写真の小文字のaの中央部分(囲まれているや隙間が狭い部分)に箔が残ってしまうことがよく起きてしまいます。
余分に残ってしまっている箔については、熱定着していない箔に限り、ブラシなどで取り除くことができます。
凹凸の無い素材では、軽めに箔押しをしていただければ箔が残ってしまうことを防ぐこともできます。セロテープのように粘着力の強いモノで除去をしてしまうとベタ部分の箔が薄くなることもあるので避けるようにしてください。
続いてゴールド箔です。同じ素材の箔なので定着具合に問題はなさそうです。それでも、文字の輪郭部分にひとまわり箔が残ってます。
さいごに、型押し加工を。合皮素材への型押しをする場合、最初に低めの温度から試し押しをはじめます。110℃から130℃、150℃までなど徐々に温度を上げて仕上がり具合をチェックします。
110℃での型押しでは、生地の色が白ということもあり、あまり目立たせることができませんでした。上のお写真の型押しの上段が130℃。下段が150℃。
あまり大きな違いはないようです。本革への型押しと違い、合皮素材などでは、上にコーティングされている合成樹脂を溶かして型をいれるので、塗られている厚みなどにより見え方に違いがでるようです。
今回加工させていただきましたサンプルは1枚ものの素材のため、加工はしやすい形状です。製品になっている商品(袋状の製品)への名入れ加工をされる場合には、名入れ加工をされる位置を水平にセットすることが重要なポイントとなります。
製品への名入れをご検討されている場合には、加工したい位置がわかるようなお写真などもお送りいただければ加工可能かどうかなどご提案をさせていただきます。
今回使用した機材:ホットスタンプTW350、真鍮文字アルファベットセット140
名入れ加工を自社のサービスとして始めれる。ブランドイメージに合わせた文字のスタイル・フォントで、大きさや文字の種類も選べてオーダーができます!
名入れサービスを始めるなら、イニシャルからはじめる! フルネームではじめる! ご注文前にお持ちの素材・製品で試し押しをさせていただきます。必要なのは、サンプル素材と往復の送料のみ!無料にてご希望の加工(型押し・箔押し・焼印)をさせていただきます。