今回の試し押しの素材は、クッキー。クルミやオレンジピールが入っていて見るからに美味しそう・・・安心してください、焼印の試し押し完了後にはお送りいただきました素材はお手元へご返送させていただきますので!
太い線のデザインで試し押し
でこぼこしているクッキーに電気式の焼印で焼き目を入れていきます。まずは少し線が太い書体のデザインで試していきます。
電気式焼印で使うはんだごては、コンセントに入れて少し待てば温度帯は約550度程度になります。そのまま押し付けてしまうとすぐに焦げてしまったり、表面がひっついて剥がれてしまいます。
クッキーへの焼印では、バターの油分や砂糖が含まれているので焦げやすい。そこで温度の加減をするために、パワーコントローラー(電圧調整機)というアイテムを使います。はんだごては、それ自体に温度をコントロールする機能がないのでパワーコントローラーで大まかに温度を調整します。MINからMAXまで4段階の調節ができ、今回は一番弱いミニマムに合わせています。
温度調整を最小にあわせても、おしあてている時間が長くなると焦げてしまいます。デザインの線が太い事で隙間部分が狭くなり余計に焼きつぶれやすくなります。
クッキーにあるでこぼこの表面に焼き目をいれるには、クッキーが割れない程度に押し付けることが必要です。先にあたってしまう部分が濃い焼き目になってしまいます。
細いデザインの焼印で試し押し
次に、細い線で表現しているデザインで焼印をしていきます。道具や加熱時間などは、ほぼ同じ条件で加工していきます。
やはり、細い線で隙間に余裕があるデザインの方がきれいな焼き目が入りやすいようです。もちろん、でこぼこしているので、先にあたってしまう部分が濃い焼き色になっています。
実際にクッキーへの加工の押し付け具合などは、動画をご参考にしていただければ幸いでございます。
さいごに
クッキーにおすすめのデザインは、できる限りシンプルなもので、特に隙間に余裕がある方が焼き目が入りやすいかと思います。
デザインの線と線の隙間が1mm以下の場合、食材に限らず焼印加工では焼き潰れを起こしやすくなります。
表面が水平でないこと、そしてもろく割れやすいという焼印をする相手としては難しい相手のクッキー。それだけに、デザインの再現性(焼き目)は低いということを知っておいていただければ、実際の焼印加工で失敗しにくくなります!
今回も最後までお読みくださりありがとうございます。