ホットスタンプ メンテナンスと調整1
ホットスタンプの調整とメンテナンスについて、ちょっと詳しく紹介して行きます。まず、ホットスタンプの加熱するもっとも重要な部分、アルミプレートの調整から始めます。
正面から見て、ホットスタンプ下部にあるスライドするテーブルの丁度真上に当たる部分です。真正面に6角ボルトのネジが2つ有るのが見えるお思います。その2本のネジを緩めてアルミプレートを交換するのですが…このアルミプレートが正しく平行に下のスライドテーブルに接地する事が一番重要な部分です。
写真では手前のバーが邪魔して見え難いですが…..このアルミプレートがスライドテーブルにまず左右平行に接地する事がまず第一に必要な事。次に、このアルミプレートの後部(上部アルミプレートの後ろ側)がスライドテーブルに接地した時、若干隙間が空く様にセットします。
何故ならば、このホットスタンプ機構上、右側のハンドルを使ってプレスした時に力強くプレスすると、どうしてもアルミプレートの前側が少し浮き上がってしまいます。力加減にもよりますが..約1mm弱程度まで浮き上がってしまいます。
まあ、普通に力を入れてプレスしても約0.5まで位ですが….なので、ホットスタンプを使って箔押しをする場合はプレスにあまり力を掛けないのでアルミ板後部は約0.3mm程度上げ目にセットします。
この写真では少し見難いですが、向かって左側がホットスタンプ後部になります。後ろ側が若干浮いているのが解ると思います。これで約0.3mm
程度浮かしてセットしてあります。もし焼印、それも硬目のヌメ革等に刻印する時は、かなり力強くプレスすると思います。
そんな時は約0.6~1mm程度後ろ側を上げてセットします。
しかし、色々な革に箔押しとか焼印を押される場合はその度にセット調整するのは不可能なので普通はその真ん中位約0.5mm程度にセットして下さい。特にほぼ箔押しがメインでそれも紙に箔押しが多い場合は0.3mm程度にセットして下さい。