箔押しでイニシャルをいれてみよう!製品への名入れ加工
イニシャルの箔押しをポーチにできるか試してみました!ホットスタンプTW350と真鍮文字を使っています。製品へのイニシャルの名入れ加工の手順ときれいに箔押しを成功させるポイントをご説明させていただきます。
本革のポーチの上の真ん中部分にイニシャルの名入れをしていきます!
イニシャルを並べ替えて加工できるところまでを先に準備していきます。
イニシャルのアルファベットを真鍮製スロットにならべてセットします!
真鍮文字やオリジナル焼印は、はんこと同じようにデザインや文字は逆になっていますので、並べる時は逆にセットしていきます。名入れサービスの失敗あるあるの第一位が文字の並べる順番をミスしてしまうこと。慣れてきたころにやってしまう失敗です。
ホットスタンプに真鍮製の文字スロットをセットします!スライドするだけでOK!
あらかじめホットスタンプは箔押し加工ができる110℃にあたためています。電源をいれてから110℃に到達するまでに約10分程度かかりますので、準備をはじめる前にスイッチをオンにして予熱をしておきます。これでイニシャルの名入れが出来る準備はOKです。
ちなみに、ホットスタンプ本体があたたまっていても、真鍮文字とスロットがあたたまっていないと箔押しはできません。本体がすでに110℃になっているのであれば、スロットをセットし1分程度で印面温度(文字の先端)も加工できる温度になります。真鍮という金属は熱伝導が良いんです!
ファスナーが縫いこまれている部分には、段差がありますので要注意!
名入れ加工を綺麗にするためには、加工位置の状態を見極めることが重要なポイント。そこまで難しいことでないのですが、加工位置(イニシャルをいれる部分)が水平になっていること。グッと文字を押し当てた時に水平を維持できるかどうかを見極めてください。
付箋の位置に加工をしないように気をつけます!
加工してはいけないスペースがわかるように付箋をはっています。ちょうどこの裏側にはファスナーを縫い留めてある部分がきています。このあたりに名入れをしてしまうと、水平が維持できないので、箔押しが均一につきません。押した際に高低差があると、低い位置が薄く、高い位置にべっとり箔がついてしまいます。見極めるといっても、手で押してみて、まっすぐかどうかを確認できれば大丈夫なので、製品への名入れ加工をされる場合には必ず事前に加工位置の水平具合を確認するようにしてください。
狙い通りの場所に綺麗にイニシャルの箔押し加工ができました!
写真ではとっていないのですが、ポーチの袋状になっている中に鉄板を置いてイニシャルの加工をしています。中敷きに土台を置いてあげることで、縫製している高低差を楽にかわすことができます。中にいれるモノは水平で硬いものであれば金属じゃなくてもOKです。
製品への名入れ加工では今回の試し押しの手順通りにしていただければ綺麗にだれでも加工できるかと思います。加工位置の合わせ方は省略しましたので、下の加工位置合わせについての記事もご参考にしていただければ幸いです。
https://www.kawa2han.com/kawa/blog/how_to/lets_embossing/post-13359.html
https://www.kawa2han.com/kawa/blog/how_to/lets_branding/post-5919.html
https://www.kawa2han.com/kawa/blog/questions_and_answers/cat0004-3/post-8742.html
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