まず、ロウ付け作業をするには結合させる素材に合わせた道具が必要です。真鍮版のロウ付けには、僕の場合結構簡単に作業が可能な銀ロウを使っています。道具は全てホームセンターで揃うし、安価で手頃です。
まず銀ロウフレックスも付いてきます。価格は2000円弱で結構沢山ロウ付けで来ます。それにガストーチボンベはハイパワーがお勧めです。これなら大体1800°位まで上がるそうなので..
ボンベは交換式でかなりお安く購入出来ます。プラス、作業に当たっては溶接用の革手袋、防塵メガネ、ブロック(直接高熱の炎を当てるので、耐熱ブロックの上にいて作業して下さい)それと高温に焼けた素材を掴む為のプライヤー(ペンチの口が大きく開くやつです)それくらいかな!
まず最初に、一番大事なのは接着面を綺麗にする事。けれども鏡の様な面も困ります、若干やスリ等で面をこすって接着面積を多くする事。次にサビ、油汚れ等は完璧に綺麗に落として下さい。
次に、接着する素材同士を固定して下さい。そして、接着面にフレックス(金属表面の油皮膜等を取り除く為の溶剤)を塗り接地面を綺麗にします。
この行程はとても重要で、フレックスでクリーンにしないと、くっ付きません。
次にトーチを準備し、セットした金属を暖めて行きます。素材の大きさに違いがある場合は、大きい素材から熱を入れて行って下さい。お互いの素材をほぼ同じ温度で上げて行かないと高温になっても上手くロウが回って行きません。
これは慣れですが、素材金属の焼け目"色合い"で判断して下さい。かなり焼けて赤くなります。丁度の温度タイミングを見てロウを流し込みます。
温度とその他具合がバッチリ合えば、ロウ棒を当てただけで一瞬に綺麗にロウが回り沁みて行きます。その瞬間でロウ付加工は90パーセント終了です。
後は冷やすだけ...が 急に水に付けたりしては駄目です。素材が反ったり、歪んだりする原因になります。特に、結合した素材の厚みが違ったりすると、特に変形しやすいです。なるべくなら自然に温度が下がるのを待つのが最適ですが.....で、温度が下がればロウ付けは完成です。
後は綺麗に磨き上げて下さい。この行程にも色々技は有りますが、それはまた次回に紹介します。