金属の質感でロゴを表現する箔押し加工は、焼き目で表現する焼印加工や圧力をかけて凹みで表現する型押し加工と比べると、加工の難易度は高くなります。
箔押しの主な失敗の原因を知っておくことで、箔押しでの加工のトラブルを未然に回避することができたりもしますので、簡単にご説明させていただきます!
・温度や圧力の制御不良
・不適切な素材
・不良な箔
・機械の不良
温度や圧力の制御不良
箔押し加工では、適切な温度と圧力が必要です。温度が高すぎると箔が溶けすぎたり、低すぎると箔がうまく転写されないことがあります。同様に、適切な圧力がないと箔がしっかりと素材に転写されないことがあります。
よく、電気式セットで箔押しができますか?というお問い合わせをいただきますが、できないことはないのですが、仕上がりにムラがでやすく推奨はしておりません!
電気ゴテなど、大まかにしか温度管理ができない点と、手動式のため、均等に圧力をかけることが難しい点が主な理由になります。
不適切な素材
箔押しはすべての素材に適しているわけではありません。特定の素材や表面処理を施された素材は、箔押しに適していない場合があります。
表面の凹凸や、革のなめし方などの違いでも、まったく箔がのらないということがあります。
※箔押しの試し押しも無料のサービスとしてございますので、是非ご利用ください!
不良な箔
熱転写用のフィルム(箔)には、使用期限がある?とまではいいませんが、保存状態が悪い箔を使用した場合、箔の定着、仕上がりに影響がでてしまいます。
- 熱転写箔は湿気や光に敏感です。密閉された容器に保管し、湿気を避けるようにしましょう。光を遮断するための暗い場所が理想的です。
- 箔を保管する場所の温度は一定に保つことが重要です。極端な温度の変化を避け、箔を保存する場所を安定した温度に保ちましょう。
- 箔を保管する容器に乾燥剤を追加することで、湿気を取り除くことができます。箔の品質を保つために役立ちます。
- 箔は非常に薄くて繊細なため、直接の接触を避けることが大切です。保管時に他の素材や硬い物と接触しないように気をつけましょう。
熱転写箔の劣化や品質低下を最小限に抑えることができます。
機械の不良
箔押しの条件の一つに、設定温度がありますので、一定の温度で加工をする必要があります。※箔の種類により、設定温度は決まっています。
温度が確認できる機材で、定められた温度で加工しているのに、まったく箔がてつかない…その場合には、機械自体の故障などが原因かもしれません。
箔押し加工ですが、革の端材などで試し押しをしていただき焼き目で温度の確認などをしてみてください。
4つのポイントを考慮しながら、箔押しでのロゴ入れを行うことで、失敗を最小限に抑えることができるかと考えます!ご参考にしていただけましたら幸いです!
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