やわらかい豚革に細かい文字のデザインで箔押し加工ができるかの試し押しをしていきます。
文字のサイズは縦2mm程度の薄型の刻印(マグネシウム製)で箔押しをします
箔押し加工をするので、使う機材はホットスタンプになります。何回もご案内させていただいておりますが、ボンディングテープ(耐熱性両面テープ)でのセットのやり方からご説明させていただきます。
刻印の取り付け方 ボンディングテープ(耐熱性両面テープ)
横からみたイメージ図になります。ゴムマットではなくてもセットできますが、刻印の印面を傷つけないように厚紙でいいので、下に敷いておく事をオススメいたします。木の端材でも大丈夫です。
※ボンディングテープの耐熱温度は約200度程度となります。
焼印加工をされる場合には、ボンディングテープでセットしている場合には外れやすくなります。
取り付け位置にボンディングテープをのせた刻印をおきます。
ヒーターランプが緑色になっている事を確認し(設定温度は100℃程度)レバーをゆっくりおろします(約2秒)。刻印の素材や大きさにより、押さえつける秒数はかわります。大きいサイズで重さがある場合は10秒ぐらいは必要になります。
焼印などで使っている厚みがあるオリジナル版でもボンディングテープでセットすればホットスタンプで箔押しや型押しなどの加工ができます。
ボンディングテープでの固定のポイント
ボンディングテープとは?耐熱性両面テープで、熱で接着剤を活性化させ金属を固定するためのテープになります。シートからめくると、ふにゃふにゃの黄色いテープ、温度をかけていない状態では、サラサラで粘着力はありません。
ボンディングテープで一度、固定した刻印は冷え固まると、手では取れないぐらいに固定されます。貼り付けている刻印を外す場合には、側面から圧力をかけて取り外すのですが・・・刻印をセットされる際に、ボンディングテープを刻印の裏側全体に貼ってしまうと、刻印の取り外しの際に困ります!
どちらか一方でも良いのでテープがかかっていないところも残しておいてください!
このぐらいの隙間を残しておくことで、刻印の取り外しが簡単にできるようになります。刻印サイズ100%で貼ってしまうと、しっかり固定はされるのですが、取るときに大変です!
豚革に細かい文字で箔押し加工
ホットスタンプへの取り付けが完了したところで、本題の箔押し加工に!
設定温度は120度で革用とナイロン用の箔でテスト
革用の箔の定着がむずかしいようです。
赤い革には、革用の箔で定着しました
白い革にはナイロン用の箔でしか定着しないようです
やわらかい手触りと弾力性が特徴の豚革なので、細かい文字部分が少しつぶれてしまっています。
つきすぎてしまった箔は、ブラシでとりのぞくと茶色い革のように文字がくっきりと!
ヌメ革にも同じく箔押しをしています。やはりこちらの革の方が綺麗に箔が定着しやすいです。革の状態(種類や厚み、鞣し加工)により、箔を変えてあげることで箔を定着させることができます。
柔らかすぎない革の種類の方が箔押し加工には向いています。箔押しでの表現が難しそうな場合は、型押しや焼き目をいれるマーキング手法も同じホットスタンプで加工ができます!素材の特性にあわせて表現手段をうまくチョイスしてロゴ入れなどで活用してみてください。
https://www.kawa2han.com/kawa/blog/item/hotfoil_printing_item/cat0005-6/post-7268.html
https://www.kawa2han.com/kawa/blog/questions_and_answers/cat0004-4/carbonated-water-clean-up-test.html
https://www.kawa2han.com/kawa/blog/diy_basic_knowledge/original_stamp_embossing/post-5835.html