焼印の素材で真鍮(しんちゅう)とステンレス(鉄)の違いって何?

オリジナルデザインで作れる焼印には、2つの金属があります。違いを少しだけ知ることで、使い道や目的にあわせた最適なオリジナル焼印の金属をお選びいただけます。

どの金属をえらべばいいかわからない真鍮とステンレス製の金属の画像

今回は、真鍮(しんちゅう)と、ステンレス(鉄)の焼印についてご紹介させていただきます。

金属の違いについて

オリジナル焼印真鍮製の画像

真鍮(しんちゅう)は、銅と亜鉛の合金で金色に輝く金属。展延性に優れ切削加工がしやすいため、日本では仏具や金管楽器などによく使われています。

英語では、「Brass」金管楽器の別名ブラスの由来も真鍮からきているそうです。5円玉の素材も真鍮です。 金属の中でもやわらかいほうに分類されています。比較的安価。

オリジナル焼印ステンレス製の画像

は、鉄(Fe)と炭素(C)を加えた合金で、鉄鉱石から取り出した純度100%の鉄だけでは脆くて使えないため、炭素を混ぜて鋼(はがね・こう)として使われています。そして当店が鉄製版と名付けている金属は、ステンレスという種類です。クロムという金属をあわせた合金で、その特徴は名前の通り、錆びにくい金属。 クロムとの合金で硬い金属です。高価な金属。

金属の融点について

融点とは、固体が液体になり始める温度。それぞれの融点がわかれば焼印加工での加熱方法により選ぶべき金属の種類が決まります。

真鍮は約800℃前後で、ステンレス(鉄)は約1420℃になります。同じ合金でも合わせている金属が違うので、これだけの温度の違いがあります。

 

加熱する機材別の温度について

電気式焼印で使う、電気ゴテは550℃前後。
ホットスタンプTW350の最大温度が350℃。
炭火で1,000℃前後。
ガスバーナーは1,400から1,500℃前後。
ガスコンロ(都市ガス)の最大温度は1,700℃。
ガスコンロは炎が広がるので、平均したら1000℃程のようです。

加工方法別のおすすめの金属は?

金属の特徴と金属の限界(融点)、そしてそれぞれの加熱する道具の最大温度の目安がわかれば、焼印加工のやり方により最適な金属がわかります。

電気式焼印(真鍮・ステンレスどちらもOK)
→ 焼印(真鍮製)電気式セット
→ 焼印(ステンレス製)電気式セット

ホットスタンプ(真鍮・ステンレスどちらもOK)
→ 焼印(真鍮製)ホットスタンプセット
→ 焼印(ステンレス製)ホットスタンプセット

直火式焼印
ガスコンロ・カセットコンロなどでの加熱(真鍮・ステンレスどちらもOK)
→ 焼印(真鍮製)直火式セット
→ 焼印(ステンレス製)直火式セット

ガスバーナー・炭火などでの加熱(ステンレスのみOK)
→ 焼印(ステンレス製)直火式セット

焼印の金属の選び方について

2つの金属ともに、サイズ別の定額でつくれるオリジナルの焼印ですが、店長おかどめの選別方法は至って単純なものです。

同じサイズで制作代金を比べると5,000から6,000円ぐらいの差があります。なので鉄(ステンレス)製で作っておいた方がいいというケースをご紹介いたします。

800℃を超える加熱方法での焼印をする場合。
作った焼印を長く使いたい場合。
焼印を調理器具として扱う場合。
(※食品衛生法に係る金属管検査済みです。)

簡単にあげてしまうと、上記のようなケースでは迷うことなく鉄(ステンレス)製の焼印での製作をお勧めいたします。 言い換えれば、それ以外は真鍮製でもまったく問題ないということです。安いし納期も鉄製に比べると少し早いので人気です。

焼印をする素材から金属を選ぶ

焼印をする素材からも判断することができます。もちろん、加熱のやり方を優先していただくことが大前提です。

革や、木材などに加工する場合
→ 真鍮製焼印

食品などに加工する場合
→ 鉄(ステンレス製)焼印
※食品におすすめしている理由には、高温で短時間での焼き付け加工ができる鉄製焼印が加工しやすい為です。やわらかい食材への加工に特におすすめです!

さいごに

焼印本舗店長おかどめの画像

 

焼印の金属、真鍮でもステンレスでも、焼き目としてのデザインの再現性には差がありません。※熱伝導などの違いがあります。
金属の硬さによって彫る時間が異なるので、納期では鉄(ステンレス)が長くなってしまいます。

真鍮製焼印
→ 製作開始日より、おおよそ1週間から10日程度

鉄(ステンレス)製焼印
→ 製作開始日より、おおよそ10日から14日程度

焼印をイベントなどでご利用いただく場合には、納期も重要な要素です。お届け日までの日数の目安にしていただければ幸いです!


 

真鍮製焼印について

ステンレス製焼印について


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著者 焼印本舗 店長 岡留

焼印本舗 岡留 祐介

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