錫(すず)に名前をいれる打刻印を作るのにどの金属がおすすめ?

金属の素材への刻印を希望されるご依頼が増えてきています!いわゆる打刻加工で使う刻印のオーダーのご依頼。本日は、雨の中お隣の尼崎市より金属加工のプロにご来店いただきました!

錫(すず)に打刻した仕上がりです!きれいに刻印がはいりました! この製品は、小皿だったので、少し力を入れれば曲げることができます。やわらかい金属の錫への刻印をする場合でも、叩く面の下には硬いモノを置いてから加工する必要があります。加工面はできるだけ水平になっている方がうまく入ります。

金属への打刻加工をする時のデザイン・サイズはできる限りシンプルで小さいモノがおすすめ。大きいサイズや複雑なデザインで作ると、圧力が掛かりにくく綺麗に文字が入りません。

サイズ違いのタンブラー!研磨前の状態。 錫の製品を作る工程も詳しく教えていただきました!興味深々、熱そうだけど一回体験してみたい。工芸品として用いられている錫(すず)。やわらかい金属なので割れないという特徴があり、水の中に入れていても錆びない金属だそうです!不思議!抗菌効果もあるので食器として使われたりしています。

そして、くわしいメカニズムは分かりませんが、お酒がまろやかになるんですって!というお話しをしている、前島さんも、わたくし店長おかどめも同じ下戸でした。熱電動率が高いので熱いものを入れるときには注意が必要みたいです。今のところ我が家には錫製の食器が無いので火傷の心配はなさそうです。

融点が低いため、直火での加熱もNG。レンジなどにいれるのもダメ。また、ひとつ金属に関する知識が増えました!学校の勉強は嫌いですが、こういうお話しは大好き!文系じゃなく理系に進めば良かったと今頃後悔しています。。。

研磨すると、綺麗な模様に変身!! ぐい呑みからアクセサリー、小皿まで作ってしまう!さすが金属の職人さんです!今度、金属加工の現場に訪問してお勉強させてもらいに行く約束をさせていただきました。

人の縁って不思議なもので、ご来店いただきました『近江金属製作所』の前島さまのお知り合いの方にも焼印本舗で名入れセットを導入していただいていたようです!

田能遺跡の資料館では銅剣づくりの講師としても活躍されています! それ以外にも、前島さんとの不思議な縁は続きがあり、敬愛する歌手が同じ(浜田省吾さん)そして、お互いの子供の名前が『しょうご』※漢字は違います!ファンとしてのリスペクトなのか、あえて同じ漢字は避けるあたりも似ている! 錫への刻印のご相談よりも、釣りの話題の方がウエイトが高めでした。。。

もちろん、ご来店の目的の打刻加工のテストもバッチリです。錫(すず)はやわらかい金属なので、納期優先で真鍮製の金属をチョイス。彫りの高さを少し上げたスペシャルな仕様でのオーダーをいただきました! 落款(はんこ)のように、金属にも刻印できる打刻セットで、作品に命を吹き込んでくださいね!まだ、納品してませんでした・・・

試し押しでは、カーボンスチール製、ステンレス製などすべての金属で加工しましたが、どの金属でも綺麗に入りました。ただし、硬い金属の打刻印のカーボンスチール製では、彫りの高さには限界があるため、やわらかい錫への刻印では避けておいた方が良さそうです!

納期に余裕がある場合は、ステンレス製の刻印がおすすめ。錫(すず)なので真鍮製の刻印でも問題ないと思いますが、耐久性を考慮するとやはりステンレス製の刻印になります!


打刻印(カーボンスチール製)
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著者 焼印本舗 店長 岡留

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