今回の試し押しは、お守りの巾着袋への箔押し加工のご依頼です。生地はベロアで手触りが気持ちいい。これまでの経験上、手触りの良い生地(布や革)への加工は難しい・・・
特に熱圧着での箔押し加工では、布が不得意なんです。そんな苦手意識はいったん置いて早速試し押しをしていきます! 使用するのは、ホットスタンプと文字アルファベットです。
巾着袋がかわいいサイズなので、文字のサイズも高さ3mmの小さいもので試してみます。
試し押しの素材と一緒にアルミ製の治具も手配いただきました。 ジャストフィット!
小物への加工なので、可動式作業台をセットして、目で確認しやすいようにしています。正確な加工を量産される場合には、作業台での加工をおすすめいたします!
なんと、まぁ、思っている以上に箔が定着しております。設定温度は130℃、ナイロン用の箔を使い、押しつけ具合は少し強めの2~3秒程度。 強めに押すので、文字以外の部分にも箔がつきますが、やわらかい筆ブラシで取り除けば文字部分だけが残ってくれます。気分は、化石の発掘作業してる感じです!
本来、和風なお守りなんですが、保有しているいいサイズの刻印がなかったので、アルファベットでしてしまったのでジュエリーなどを入れるみたいな巾着袋になっております。
細い文字以外でも、ベタ面が多い刻印でも試し押しをしているのですが、箔がのるものの、簡単にはがれてしまい定着しませんでした。 おそらく箔に含まれる接着剤の活性が間延びしてしまっているせいかなと思っています。
細い文字については、ブラシの他にも、セロテープで押さえて定着具合を確認しております!
道具:ホットスタンプTW350、真鍮文字アルファベット、ナイロン用箔ゴールド
加工:箔押し、設定温度130℃