今回の試し押しのご依頼は、革。中でも黒い素材はスエード。 3種類お預かりしておりますが、スエードへの加工についてご紹介していきます。 子牛やヤギの革を主に使われ、なめした後にサンドペーパーなどで起毛させたものがスエードと呼ばれる素材の特徴。
革の裏面をけばだてたもの。名前のルーツは、スウェーデンで考案されたからだそうです。 手触りがなめらかな高級なイメージの革ですね!冬場の靴やさんに並んでます。
箔押し加工なので温度調整ができるホットスタンプを使います。加工で使う刻印は真鍮製。わりと小さめサイズでデザインも少し細かいものです。 この刻印のデザインで革にした場合の出来上がりはこんな感じです。
それでは、スウェードの生地に箔押しをしていきます。
こちらが、加工後の写真になります。こちらのスウェード生地、一部迷彩柄のデザインは違う加工が施されている生地でその部分だけ箔が定着しています。 熱で圧着させる箔押しでは、相手となる素材の性質に加工できるものと、できないものに分かれてしまいます。
濃い黒い分が、手触り抜群のスウェードの部分。きれいにそこだけ箔がのっていません。 もちろん、すくなからず段差がある事にはあるのですが、強めに押し込むことでスウェード部分にもあたっています。
けばだっているので、なんとなく箔がついているのですが、うまく溶け合わずに浮いてしまっている状態。手でさわるとはがれてしまいます。 手触りが良いスウェードには、熱定着での加工はむいていないようです。
スウェード以外の生地への加工に関する記事になります、ご参考にしていただければうれしいです!
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