打刻印や箔押し加工用の刻印のオーダーの際によくいただく指示のひとつに『コーナー面取りで仕上げてください!』『角は面取りで!』という言葉があります。
読んで字のごとく、コーナー面取りは、刻印や金属部品の角の鋭い部分を削り取り、斜め(C面)や丸み(R面)にする加工になります。別名はいろいろあり、角落としやエッジ処理ともよばれ、見た目だけではなく、安全性や耐久性にも大きく影響するのがこの面取りなのです!
打刻印や箔押しの製作をする時に加工する代表的な面取りがこれ
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C面取り
角を45度の直線で削り取る一般的な方法。 -
R面取り
角を丸く削る方法。
打刻印の場合は、主にC面取りを行うことが多く、用途やお客様のご希望に応じてR面取りを加える場合もあります。
なぜ面取り、角を削るのか?
ここでは、打刻や箔押しをする際の面取りのメリットについて簡単にご説明いたします。
・被打刻物を傷つけないため
角が鋭いままだと、打刻した際に刻印の「絵柄部分」以外のエッジが材料に当たり、
不要な傷や凹み、バリが出やすくなります。刻印したい模様・文字だけがきれいに出やすくなります。
・打刻時の衝撃を和らげるため
角が立っていると、打刻の際に応力が一点に集中して材料が割れたり、刻印自体が欠けたりする可能性があります。
面取りすることで応力が分散し、耐久性が上がり、打刻品質も安定します。
・ 刻印の脱着・取り扱いを安全にするため
鋭い角は作業者の手や他の部品を傷つけやすいです。安全性が高まり、取り扱いが楽になります。
・ 印面の寿命を延ばすため
エッジが鋭いとそこから摩耗や欠けが発生しやすいです。面取りでエッジに余裕を持たせ、長寿命化が期待できます。
面取りは、デザインや印面部分とは関係ない部分ですが、加工の仕上がりや耐久性にもかかわる重要な役割がある大事な工程です。
ご依頼の際に「どの種類の面取りが良いか分からない」という場合も、こちらで最適な種類のご提案をしますので、お気軽にご相談ください。
刻印型の製作先を新たに探すとなれば「品質は?納期は?コストは?」「今までの仕様が伝わるのか?」といった不安がつきまといます。
とくに眼鏡業界で使われるアセテート素材のテンプルは繊細で、深さの調整、仕上がりの美しさが求められる精密な刻印製作が必要です。
焼印本舗では、「仕上がりの再現性」+「調達のしやすさ」+「スピード対応」をそろえた製作体制で、貴社の製品づくりをしっかりとサポートいたします。