真鍮深堀版、真鍮版、マグネシューム版それぞれの特徴。
今回は、いつもお客様の依頼の元、制作している真鍮深堀版、真鍮版、マグネシューム版の違い….4種類の革に実際押して、その効果を比べてみようとサンプルを作ってみました。
革の種類は、硬目で厚みの有るプラス黒く染の入ったヌメ革。薄くとても質の良いヌメ革、柔らかく厚物有るクローム革、それに鹿革。版の種類として真鍮深堀版は直堀版、所謂データを入力しコンピューターによる直に削り出した版。次に、真鍮版とマグネシューム版は腐食..溶剤に浸け、浸食によって削り出した版になります。
まずは、硬く厚みの有るヌメ革で試しました。
A .B.Cと 少し読み辛いですが、上から真鍮版、マグネシューム版、一番下が真鍮深堀版になります。やはり硬く厚みの有るヌメ革はエンボスが入り難く、ハッキリとした違いが解り難いですが…..A B の腐食版に比べると若干直堀版んの方がくっきりしているようです。
それにしても、解り辛いですが….
やはり、この手のヌメ革は結構エンボスを付けるのが困難です。殆ど、サドルレザーの域ですね、この硬さは。次に、薄てのヌメ革に押してみます。
結構綺麗に押せています。それでも、やはりCの真鍮深堀版が一番エッジが綺麗でくっきりと鮮やかにエンボスがかかっています。
しかし、真鍮版でもマグネシューム版でもかなり綺麗には押せているので、その辺り必要性に応じての選択でokかなっとも思います。やはり真鍮深堀版に比べてマグネシューム版はコスト的には有利だし、制作日程も短いし…..次に、クローム革と鹿革を試した見ます。