昨日に続きホットスタンプを使っての焼印と箔押しの違いに付いてですが….
昨日お話して様に、エンボス加工(素材に凹凸を付ける加工)それに焼印に関しては素材にもよりますが、金属版を素材にプレスする事によって凹凸を付けます。焼印場合は、それに高温を合わせて素材に焼目を付けるので素材との接地面はそんなにシビアな物ではありません。
しかし、箔押しとなると話は大分変わります。
まず、セッティングから変わります。エンボス加工、焼印加工ですと素材と版の間には何も無く直接プレスして押さえるだけなのですが、箔押し加工の場合は素材と金属版の間に箔が入ってきます。なので一番重要なのは、如何に均等に箔を素材に接地させるか…..と言う事が重要になります、プラス温度設定です。
エンボス加工、焼印加工の場合は少々温度に差があってもそんなに影響はありませんが、箔押しの場合は温度に10°もの差が出ると箔の付きかたが違ってきます。
以前もブログで紹介しましたが、素材に合わせて沢山種類の有る箔の中から適切な箔を選択しなくてはなりません。一般的な素材、ナチュラルな革(合皮は除く)紙等にはセットでお付けしている箔で充分対応出来ると思いますが、紙に関しては、あくまでも一般的な紙がその範囲内でして、表面加工された紙、和紙、プレス紙等は全く箔の種類が変わってきます。プラス、ホットスタンプの機構上(とてもシンプル、テーブルサイズ)の機構からそんなにシビアなセッティングは不可能です。
例えば、薄い紙に大きな版(例えば名詞大)使って印刷の様な箔押しを….っとなると、かなりの微調整と技術が必要になります。結果、やはり印刷の様には行きません。印刷の様な結果を求めるならば、印刷をお勧め致します。
やはり、この箔押しの効果を生かしたデザイン、仕上がり感をイメージして頂いて制作に当たって頂きたいです。箔とプレスによる効果….は やはりエンボスであったり若干の掠れ感とか…デザインの暖かさだと思います。やはり印刷をイメージして箔押しをすると結果満足のいく物にはならないと思います。
もし結果が見えない場合は、是非サンプル素材をお送り下さい!!しっかりテストして仕上がり感をお伝え致します。もちろん無料ですので、是非最終イメージを確認してから進めて頂ければと考えます。