生地にホットスタンプで加工できる種類をたしかめる試し押しのご依頼をいただきましたので、早速、真鍮文字アルファベットを使って実験していきます!
生地へのロゴ、名入れできる加工の種類は、型押しと箔押し加工の2種類です。加工の種類について:型押しとは、焼き目をつけない仕上がり。焼印加工とは、焼き目をつける仕上がり。生地の種類によっては、焼き目が入る温度まで耐えることができる場合には焼印加工も可能です。今回の生地では、高温での加工をしてしまうと溶けてしまうので焼印加工はNGです。
まずは、型押し加工から!型押し加工は、焼き目が入らない温度帯、かつへこみがしっかりと定着する温度を見極めてさえすれば、比較的簡単な加工です。
温度は、1度単位での調整をする必要はございません。10度ずつぐらいの温度の調整で良いかと思います。生地への型押しでは、アイロンで型をつけるようなイメージです。温度が高い方が短時間でくっきりと型が入りますので、素材の種類にあわせて適温を見つけることが綺麗な仕上がりと時短の秘訣です!
次に箔押し加工です。生地の種類により、箔の種類を見極めていくことがポイント。箔のプリントは、素材と箔の相性が第一です。
素材の上に、キラキラしている方を上に向けてセットし、熱した刻印で圧力をかけて箔をプリントします。設定温度は箔の種類ごとに決められています。革用で110度、ナイロン用で130度。箔の種類は表側の色では分別できません、箔の裏側に違いがあるので間違えないようにしてください!
あと、意外と多いミスのひとつに、箔の表裏の間違い。キラキラしている方が上なのでご注意を!逆に置いて箔押しすると、刻印や真鍮文字アルファベットの方にべっとり箔がついてしまいます。誤って箔がついてもご心配なく、お手入れすれば取り除くことができます!
今回の生地への箔押しの仕上がりです。手触りがよくやわらかい、少し毛羽立ちがある素材でしたので、多少のムラがでてしまっております。押し付け時間は、少し長めの3秒程度、ゆっくりめです。短く箔押しすると箔の定着がわるく箔が剥がれてしまいますのでご注意を!
こちらの合皮生地、見た目には箔が綺麗に定着すると思っていた生地への仕上がり。箔の種類を変えていろいろ試してみましたが、定着しませんでした。表面ノテカテカしているのが原因なのか、原料によるものかは不明ですが、箔が定着しませんでしたので、しっかりと試し押しのレポートをご案内させていただきます。
こちらの生地のように、一見すると簡単に加工できると思っている素材でも加工できない!また、逆に難しいと思っていた素材に加工が綺麗に決まる!といったことも多々あります。導入前の試し押しは無料ですので、お気軽にご利用くださいませ。